ネクロマンサー流サバイバル術!FLESHCRAFT

プレイログ

このプレイログについて&注意書き

FLESHCRAFT」は、突如として破滅し人類の大半が死に絶えて危険な怪物が闊歩する世界にただ一人生き残ったネクロマンサーとして、死体から「お友達」を作って利用し、生き延びるゲームです。

注意:表現自体は詳細なものではありませんが、人体を破壊・利用することが主なテーマとなっています。また、それを当然のこととして行い、良心の呵責を得ることのないキャラクターが主人公となっています。世界が破滅した後の設定であり、戦争・災害を連想させるが現実には即していない表現があります。こういった表現に何かしらの抵抗がある方は、閲覧を控えてください。

添付ファイルについて

FLESHCRAFT「お友達」作成表

ジャーナルを書きながら必要になったので作った、「お友達(死体のつぎはぎで作った使役存在)」の詳細を決めるランダム表です。あくまでプレイヤーが必要になって作成したものなので、FLESHCRAFTの製作者様等とは一切関係ありません。もしFLESHCRAFTを遊ぶ際に役に立ちそうなら、ぜひご利用ください。転載・引用に関しても(誹謗中傷等が目的のものでなければ)許可は必要ありません。


ジャーナル

なかなかきれいなノートがあるじゃないか。これに日記をつけることにしよう。
ということで、この世界について、まずは綴っておこうと思う。そうじゃないと、なかなか私についての話を始められないからな。

私は何者?/3…医者

破滅を引き起こしたのは?/5…核戦争がもたらした「核の冬」

なぜ生き延びることができたのか?/3…ただただ運がよかった

特筆すべき持ち物は?/2…特殊な道具

私は医者だ。腕はいいほうだと自負してる。
映画を見るのが唯一の趣味でね。自宅の地下室を、地上階のどの部屋よりも広くして、大きなスクリーンを備え付けて、冷蔵庫や簡易なキッチンを置いて、食料も飲み物もしこたま持ち込んでいたのさ。
ずいぶん久しぶりの長期休暇を取ったものだから、もう地下室から出る気はないぞ、くらいの勢いで、食料のほかにも様々な物資や電機店で見かけた新製品を片っ端から持ち込んでね。そうそう、業務冷蔵庫というやつも買って運び込んでいたんだ、その中身も満杯にした。いまでも中にターキーが丸ごと下がっているぞ!

あれは、「渚にて」を久しぶりに見返したときだったかな。
スマホがとんでもなくけたたましい警報を鳴らしたもんだから電源を切って黙らせて、映画に集中したんだが。
しばらくしてスマホを付けたら、インターネットが使えなくなっていた。どこにも電話もできなくて、私の最新のiphoneはもはやソリティアしかできない板切れだ。
一体何が起きてるんだろう?
そう思いながら、私は「博士の異常な愛情」を観始めた。

地上が滅んでいるのに気づいたのは、たぶんそれから三日くらい後だったかね?
ついに電気が途絶してしまって、自家発電機を動かすために地下室を出たのさ。そうしたら、窓の外に広がっているのは驚きの光景だ……廃墟の街、巻き上がる粉塵、壊れたビルの穴を通り抜ける風が悲鳴みたいに地の果てまで響いていた。
こいつはなかなかな事態になったぞ。
私はそう思いながら、自家発電機のスイッチを入れたわけだ。

さて、私は医者だと書いたね。もちろん現代医学の専門家で、医師免許を持っていて、総合病院に勤務している、そんな一般的な意味の医者でもある。
しかし、この言葉にはもう一つの意味がある……私は呪術医の家系に生まれた、一種の魔術師だ。
異なる分野の知識を仕事に生かせたらよかったんだが、そうもいかなかった。
なんせ私の家系はネクロマンサー。主に死体を相手にする稼業だったからね。

私の手元に、儀式の道具はちゃんとそろっている。
ご先祖様に感謝だ! これからの世界で、こんなに役に立つスキルはそうそうないんじゃないか?

探索記録-1

部品は見つかる?/4…1d4+1d6個の部品が見つかる(今回は6個)

どんなパーツが見つかる?/胴体3つ、内臓2セット、皮膚もしくは毛皮1つ

今どこにいる?/1…滅んだばかりの集落

何が見つかる?/1…夜を過ごすための避難所

危険は?/2…身体的な健康を害するもの

何に遭遇する?/2…本来ならば死体であろう、ノロノロ歩きの飢えたヤツ。

さっそくすぐ近くの住宅地にやってきたんだが、なかなか完全な状態で揃っている死体というものがないのは残念なことだ。痛んでいる部分を次々にそぎ落として、なんとか綺麗な状態の胴体や内臓を集めることができた。
今回の掘り出し物、皮膚をぐるりと手に入れた手段については……まあ、聞かないお約束だ! これを日本人形の木目込みみたいに死体にしっかり装着すれば、美人の「お友達」がつくれるかもしれないぞ。
しかし、これでは動く状態のものが作れないな。重労働をこなしているうちに日が暮れてきたので、頑丈そうな建物を見つけてそこで眠ることにした。

頑丈な建物。
爆発に耐えてきれいに残っている建物。
この中に生きている人間が一人もいないワケを、考えるべきだったな。

紛争の解決・宣言/逃げる

紛争の解決・ダイスロール/3・3。痛み分け状態。何も失わないが、何も得られない

何かにかじられたような死体が近づいてくる足音で、私は目覚めた。
そして、命からがら逃げだしてきたというわけさ。
走りすぎて体がだるい、吐き気がする、ああ運動不足だ。

あんなやつがこの辺りをうろついているのか?
だとしたら……私のようなネクロマンサーが、何かおイタをしているのだろうか?
まったく、爆発に耐えられそうなビルにゾンビを乱入させて、そこに逃げ込んだ人たちを食い殺させてしまったなんて。なかなか機を見るに敏な同業者だ……参考にしよう。

探索記録-2

部品は見つかる?/3…1d4+1個の部品が見つかる(今回は4個)

どんなパーツが見つかる?/手もしくは足2セット、頭部1つ、皮膚もしくは毛皮1つ

今どこにいる?/2…焼け焦げた荒れ地

何が見つかる?/1…夜を過ごすための避難所

危険は?/2…身体的な健康を害するもの

何に遭遇する?/6…素早く動く粘菌状の怪物

逃げ出すうちに、とんだ荒れ地に出てしまった。というより、都市の半分が荒れ地になっているだけなんだが。
あまり期待はしていなかったが、欠陥品のシェルターにぎゅうぎゅう詰めになった状態で死んでいる人たちを発見できた。ほとんどは使いものにならなかったが、完全な頭部が一つ手に入った。感覚器官が問題なく残っていて、なんと歯まできれいに揃っている。これで「お友達」を作れば、何にでも使えそうだ。
ほかにも丈夫そうな皮膚を一枚、いろいろなところから取ってきた手足も2セット。なかなか順調だが、この状態では完成品にならない……腕と脚がないからね。手足を胴体に直接つけるのは見た目も悪いし、歩くことも物を持つこともできないのは困る。

粉塵がひどくて咳が止まらない。きれいな空気を吸いたいが、そんなものはどこにもなさそうだ。
大きな建物の影で奇跡的に残っていたらしい小さな住居に入ってみたが、住人は死体になって転がっていた。状況的に自殺のようだが、問題はその死体の状態だった……半分くらいがぐずぐずに潰れている。昆虫の群れに何日もかけて食べられたみたいにだ。
残っている部分はまだ腐敗の兆候もなくきれいなものだ。こんな状態で死ぬことなんて、あるか?
そうやって考え込んでいた私は、なんともいえないすさまじい匂いで一度「おえっ」と呻いてから振り向く羽目になった。

家具の影から飛び出してくる、どす黒い色合いの、何か巨大な、わけのわからないもの。粘菌状の存在。
目も鼻もないのに、なんで私の居場所がわかるんだ?
とにかくそいつが、私めがけて飛び掛かってきた!

ズンビーの次はゼラチナス・マター!
世界は一体どうなっているんだ!?
ああ、滅んだんだっけ!?

紛争の解決・宣言/逃げる

紛争の解決・ダイスロール/3・3。何も失わないが、何も得られない

逃げて逃げて、ようやく自宅に戻ったよ。
ああ、死ぬかと思った。もう十分みんな死んでるんだから、私くらいは死ななくたっていいだろうに。
揃っている部品を整理して、メンテナンスをしておいた。ゆっくり眠って、目が覚めたら「レ・ミゼラブル」でも観ようかね。

探索記録-3

部品は見つかる?/4…1d4+1d6個の部品が見つかる(今回は6個)

どんなパーツが見つかる?/なんと、奇跡的に全パーツが1つずつだ!

今どこにいる?/2…焼け焦げた荒れ地

何が見つかる?/4…使える衣類

危険は?/3…感情を揺さぶられる

何に遭遇する?/2…本来ならば死体であろう、ノロノロ歩きの飢えたヤツ。

信じられるかい? いろんなパーツが勢ぞろいだ!
もちろん、誰かひとりのものじゃない。今回私は、私が勤務していた病院があった場所に行ったのさ。動けない人間がたくさんいる、頑丈な建物ではあるはずだからね。
荒れ地のど真ん中に焼け残っている病院を見て、あまり期待はできなかったんだが……どうだね、この成果は。
しかし、患者の遺体はあまり役に立ちそうになくてね。かつての同僚や顔なじみの看護婦の遺体を切り分ける羽目になった。ああ、さすがに寂しいなあ。不満のある同僚もいたようだが、私にとってはいい職場だったし、みんな大好きだったさ。君たちのパーツは無駄にしないからね。

ということで、私は「お友達」の作成に取り掛かることにした。
ここには切れ味のいい刃物や縫合用の糸もたくさんある。いいものが仕上がりそうだぞ。

お友達の外見/4…目の色: 灰色 髪の色: 白

お友達の特徴/6…傷跡や縫い目が目立つ

お友達の性格/4…非社交的で無口

傷跡の目立つ老人の頭部を持つ「お友達」が出来上がったころには、日も沈んでいた。
患者の服を漁って引っ張りだし、しっかりと着せておく。ついでに私の下着も新品のやつが確保できたぞ。
名前は何にしようか、無口な老人らしい名前ねえ……よし、「サンチャゴ」、これでいこう。「老人と海」の、老人その人の名前。まず忘れないし覚えやすい名前だ。

「サンチャゴ、私のガードマンをしてくれんかね?」
「……」

サンチャゴはこくりと頷いた。使ったパーツが全体的に小ぶりなものだから、サンチャゴはかなり小柄だ。バランスが取れていて悪くない。

サンチャゴを連れて外に出ると、そらきたお出ましだ。首の折れた死体が、ノロノロ歩きで寄ってきた。
なかなかきれいな死体じゃないか。歩いて獲物を取りに来るガッツがあるだけのことはある。これをうまく仕留めれば、パーツは取り放題だ。

紛争の解決・宣言/戦う

紛争の解決・ダイスロール/4+2・3…戦闘に勝利する。全てのパーツが一つずつ手に入る。

サンチャゴは敵を視界に収めるなり、老人らしくまとめあげた外見にはそぐわない俊敏さで爆発的なダッシュを掛けた。

「死体を壊すなよ!」

私は思わず叫んだ。
サンチャゴの貫き手が鋭く伸び、ズンビーの折れた首を掴んでぶんっ、と振り回す。
サンチャゴの指は柔らかな喉に食い込んでその肉も骨も破断させ、生首だけがその手に残った。首から下の部分は道路の残骸に叩きつけられ、バウンドしながら吹っ飛んでいく。

やれやれ、手荒だなあ!
愚痴りたい気持ちはあったが、死体の損傷は思っていたより少ないみたいだ。
私はサンチャゴから頭部を受け取り、残りのパーツを慎重に確かめてから使いやすいように切り分けた。
うんうん、一度帰ってそこでゆっくり次の「お友達」を作るとしよう。

探索記録-4

さて、まずは「お友達」に取り掛かるとしようか。

お友達の外見/6…目の色: 褐色 髪の色: 灰色

お友達の特徴/5…パーツの大きさなどの違いが目立つ

お友達の性格/1…穏やかで従順

すすけたような髪と穏やかなまなざしの、背の高い青年が出来上がった。
厳つすぎる腕をつないだせいで、引きで見ると肉がこんもり盛り上がった肩のあたりにかなり違和感があるな。だが、これくらい力強いくらいが頼りがいがあるじゃないか、と自分を納得させておく。
名前は「ハンス」にしよう、今度は「車輪の下」から名前を頂いた。なんのことはない、自動車の残骸から見つけた胴体を使ったからなんだがね。

「ハンス、私についてきてくれるかね」
「はい、もちろん。お供します」

ハンスは微笑んで答えた。

部品は見つかる?/4…1d6+1d4個の部品が見つかる(今回は7個)

どんなパーツが見つかる?/内臓2セット、皮膚まるごと2枚、頭部2つ、胴体1つ

今どこにいる?/3…ハイウェイ。車が通ることはもうないだろう

何が見つかる?/5…きれいな水源

危険は?/3…感情を揺さぶられる

何に遭遇する?/3…ミュータント化した動物

私はのっぽのハンスとちびのサンチャゴを引き連れ、爆風で高架が傾いたハイウェイへ赴いた。
力仕事を請け負ってくれる「お友達」が2体もいるというのはありがたい限りだ。ひび割れて傾いた長い道をゆっくり歩き、死体を見つけたら指をさすだけで、見る見るうちに部品が集まる。今回は解体に慣れてもらうだけのつもりだったから期待してなかったんだが、使える状態の部品がたくさん揃った。
とはいえ……腕と脚が足りないな。これでは役に立つ「お友達」は作れそうにない。

ハイウェイからは貯水場が見えた。水が汚染されているかどうかはわからないが、あの水を何とかすれば少なくとも生活用水には困らないだろう。

「とりあえず、今回はおれがタンクに入れて運びますよ」
「たのもしいね、頼んだよ」

ハンスの提案に私は気を良くして答える。水はあるに越したことはない。帰りは運んでもらうとしよう。

「サンチャゴは部品運びをお願いできるかい」

サンチャゴは無言で頷く。無口で小柄老人だが、筋力は通常の人間とは比べ物にならない。そして、役目を果たす気持ちは十分にあるようだ。サンチャゴもハンスも同じく、優秀な「お友達」だと言えるだろう。
ますば貯水池に降りる方法を探そうとハイウェイを見渡した時、突然サンチャゴが鋭い声を上げた。

「ハンス、トラックの後ろだ!」
「了解!」

ぽかんと立ち尽くした私をよそに、弾丸のようにハンスが飛び出す。道路の端で横転したままのトラックの残骸へ駆け寄り、ひびだらけの道路に一撃を入れる爆発的な踏み切りで跳躍する。
トラックの影に隠れたハンスと何かが格闘するような打撃音が二回、三回と響き、いびつな塊が飛び出してきた。

「うわあっ」

私は思わず情けない悲鳴を上げて後ずさった。
猫だ。猫の塊だ!
様々な模様の毛皮の、おびただしい数の猫。
それがごろごろと丸められて一つの大きな崩れた球体になった、おぞましい異形だった。
なんてことだ。人間ならまあそんなこともあるかもしれないが、猫がこんな冒涜的な目に遭うなんて耐えられない!

動揺し腰を抜かした私を庇うように、サンチャゴが前に出る。その手にはどこの車から引きちぎってきたのか、車のドアがひきずられていた。
それを軽々と拾い上げて、ハエタタキの要領で叩きつける――

紛争の解決・宣言/戦う

紛争の解決・ダイスロール/3+2+1・6…痛み分け。損害はなかったが、うまくいかなかった。

猫の塊は素早かった。力任せのサンチャゴと、戦いなれていないハンスには荷が重かったようだ。私はついに道路に頽れてゲエゲエと嘔吐していて、ハンスに抱えられ逃走した時はほとんど失神しかけていた。
猫の塊が追いかけてくる。ああ、悪夢に見そうだ!

何とか安全な場所まで逃げても、私たちはしばらく虚脱していた。
ベッドボトルの水で唇を湿らせて、私はぼんやりとつぶやいた。

「酷い世の中になったものだねえ」

部品をもっと集めて、安全に過ごせるようにしなければ。私は何とか歩く気力を取り戻して、立ち上がった。

ジャーナルの終わり

滅んだ世界を旅すると、いろいろなことがあるものだ。だが、しばらくは探索はもういい。地下室でゆっくりしよう。
次に「お友達」の部品なんかを手に入れたら、また日誌をつけることにしようかな。

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