※この記事は、「ソロジャーナル Advent Calendar 2024」(https://adventar.org/calendars/10223)の、12/20日公開分の記事として書かせていただいたものです。
こんばんは。仮庵(かりほ)と言います。
昨年参加させていただいたソロジャーナルアドベントカレンダーに、今年も参加させていただく運びとなりました。よろしくお願いいたします。
今年は新作ソロジャーナルは作りませんでしたが、ソロジャーナルに関する大きな試みをひとつさせていただきました。それが、「版権二次創作ソロジャーナルのプレイログだけを収録したアンソロジーを作成する」ことです。
当時の告知記事はこちら:https://soloj.hodo49.com/archives/1792
前例がない中、「自分が読みたいから」というだけで始まったこの企画ですが、今年7月に無事製作が完了し、予定通りwebイベントにて頒布を行うことが出来ました。
今回はその過程で行ったことや、考えていたことなどを振り返りつつ、記録として残しておこうと思います。ソロジャーナルの話というよりは、アンソロジーを主催した話がメインになってしまいますが……。
【2月~4月末】
まず初めに、この記事(https://note.com/c_zest/n/n470ec4d6bc73)を参考に、アンソロジーの企画書を作りました。テーマと、発行スケジュールと、執筆者の募集方法、そして原稿の形式です。これらはすべて公式サイト(https://sites.google.com/view/hnplayloganthology/home)に掲載しているものと同様となっています。
(原稿の形式に関しては、ソロジャーナルのプレイログという特色上、トランプやサイコロの結果も併せて原稿に掲載していただけるよう、あらかじめこの段階から書いておくべきだったな~、という反省もあります……)
そして、2月の末に企画の告知を行い、公式Twitter(X)アカウントおよび公式サイトの開設を行いました。
公式サイトはGoogleサイトを使用して作成。思っていたより簡単にできましたが、スマホで見た時にレイアウトが崩れまくってしまったのはご愛敬ということで……。
Twitter(X)アカウントのほうは、アンソロジーの宣伝だけでなく、そもそもの「「ソロジャーナル」とは何か」という話からしていこうと、かなり早い段階から決めていました。二次創作ジャンルにおけるソロジャーナルの認知は、おそらくゼロに近いだろうと考えたためです。そのため、TLに実際にソロジャーナルを遊ぶ様子を流したり、ソロジャーナルに関連するグッズやトピックを紹介したりして、ソロジャーナルという遊びに関心を持っていただけるような情報発信を心掛けました。
また、この時点でアンソロジーの編集を行うためのソフトを導入しました。ソロジャーナル界隈で話題になっていた「Affinity Publisher」を買い、同時にちょうどセールをしていたAffinityの技術解説同人誌も購入し、編集作業に役立ちそうなトピックを拾い読みしながらソフトをいじり回します。
4月末に執筆者募集を締め切り、本格的な編集作業がスタートしました。
【5月~6月】
5月あたりに、Googleスプレッドシートを使って台割を作成し始めます。台割というのは、冊子のどのページにどんな内容を入れ込むかという、おおまかな冊子の設計図みたいなものです。とはいえ、この時点では総ページ数もわからないので、表紙・まえがき・目次・裏表紙くらいしかない簡素なものとなっています。5月末には3月ごろに林檎ノスケさんにお願いをしていた表紙イラストが完成し、非常に素晴らしい出来に感動していました。
6月に入り、第一次締切を過ぎたら、この段階で頂いている原稿をAffinity Publisherに入れ込んでいき、修正が必要な個所が見つかったら、その都度執筆者様にご連絡します。ページ数が確定次第、台割にも反映させ、少しずつ構成を決めていきます。
それと、自分自身の原稿もこのあたりから進めています。アンソロジーの収録対象となるソロジャーナルが2種類あったため、ひとまず両方のソロジャーナルについてプレイログを書き、執筆者様全員の原稿が揃った段階で、頂いた原稿の数が少ない方のソロジャーナルのプレイログを掲載するという方向性で進めていました。
なお、アンソロジーに掲載しなかった方のプレイログは、アンソロジーを頒布したwebイベントにて、展示という形で別枠で公開しています。
ちなみに、わたしはいつもこの手の原稿をGoogleドキュメントで作成しているのですが、Googleドキュメントは縦書きに対応していなかったため、今回はOffice365のWordを使用しました。
【7月】
いよいよ頒布の日が近づいてきます。
6月末の第二次締切合わせで頂いた原稿をAffinity Publisherに入れ込みます。この段階で頂いた原稿の編集作業は完了し、あとはわたしがまえがきや目次などを作成するだけとなります。このへんAffinity Publisher上でササッと作れれば楽なのですが、今回初めてこのソフトを使うわたしにそこまでのスキルはないので、Wordで作ったページをPDF変換→Affinity Publisherに挿入、という無難な手段を取りました。
そんなこんなでPDFが完成したら、最後のステップに入ります。冊子印刷のテストです。PDFデータで作成した今回のアンソロジーですが、アンソロジーはやはり手に取って読みたいもの。なので、冊子印刷に対応させることはわたしの中ではマストでした。仕事帰りに近所のコンビニに駆け込んで、専用のアプリで冊子印刷します。印刷は無事に成功。初めて主催した、36ページの版権二次創作ソロジャーナルプレイログアンソロジーがここに完成しました。
そして、ここまで辿り着いておいて、頒布の当日にわたしが不慮の事故とかなんかによりダウンロードの準備を整えられなかったとかいう事態になったら目も当てられないので、BOOTH appsの「販売期間設定」を使い、webイベントが始まったら自動で頒布が開始されるように設定しておきました。これで何があっても大丈夫!
というわけで、無事にアンソロジーを完成させ、イベント当日を迎えることが出来ました。
版権二次創作ソロジャーナルのプレイログのみで構成された異色のアンソロジーでありながら、DL数はイベント期間中に100回を突破。非常に多くの方々に手に取っていただき、ありがたいご感想も頂きました。
今年2月の段階ではまったく先が見えない、無謀とも思えるものであった企画がこうして形を成すことができたのは、ひとえに素晴らしい原稿をお寄せくださった執筆者の皆様のおかげです。改めて、この場を借りて深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。
今回は諸事情により参加を見送られた方もいらっしゃったので、第2弾もぜひやりたいですね……!
コメント