Apothecariaの遊び方レジュメ

その他

Apothecariaについて

Apothecariaは、BlackwellWriterが制作したソロジャーナルRPGです。プレイヤーは新米の村魔女として様々な奇妙な病気の患者たちを診察し、その病気を治せる薬を調合するために素材を探すことになります。

ルールは単純で、魅力的なプロンプトがたっぷり揃えられていて、遊びやすく楽しいゲームなのですが、全文英語なので実際プレイするまでが大変な人も多いと思います。
患者の症状を決めたり、探索時のイベントなどはランダムイベントなのでカードを引いて該当するプロンプトを読むだけでいいのですが、遊びやすくなるようにここで基本的なルールを解説します。

これはあくまで基本的なルールの説明にすぎないので、このレジュメ単体でApothecariaを遊ぶことはできません。

プレイの流れ

村の老魔女が行方をくらましています。いくつかの書置きがあるようです。プレイヤーは村魔女として、やってくる患者を治療しなければなりません。

まず、プレイヤーは使い魔の召喚ができます。familiarの項目を参照して、使い魔の種類と能力を決定します。

ゲームは春・夏・秋・冬、各季節ごとに13週あるものとして進行します。
毎週「診察」と「ダウンタイム」のどちらにするかを決めることができます。
ゲームは春の第1週から始まります。

診察

「診察」を選ぶと、患者がやってきます。プレイヤーは最初はNoviceなので、Novice Ailmentsを参照します。トランプを1枚引き、スートが患者の種類(5ページ参照、無視しても良い)、数字が症状になります。

症状を確認したら、調合する薬に必要な素材を考えます。素材一覧(22ページ以降)を見ながら、その症状についている[タグ]に対して効果を発揮する素材(leagent)を選びます。
タグごとについている★の数に注意してください。症状のタグについている★と同じか、より多い★がついている素材のみが効果を発揮します。

素材は複数の場所にあることがあります。場所によって採取難易度が異なることがほとんどです。また、季節ごとに難易度が上下するものもあります。
初期段階では、Glimmerwood Grove(Forest)、Meltwater Loch(Loch)、Moonbreaker Mountain(Mountain)、Hero’s Hollow(Dungeon)の4つと、ハイラノックの村(village)にしか行けないことに気を付けてください。
Blastfire Bog(Bog)にはvillageで「コラクル(Coracle) 銀貨70枚」という籠船を購入することで行けるようになります。Dreamwater Depths(Depth)にはMeltwater Lochで発生するバス・バタ(Bàs Bàta)のイベントをクリアすることで行けるようになります。The Cloud Isles(Isle)には「空飛ぶほうき(Broom) 銀貨100枚」を購入することで行けるようになります。The Strange(Strange)には、 Hero’s Hollowでポータルを開くことで行けるようになります。こういった上級ロケーションでは、難易度の高い素材が見つかりやすくなっています。

採取する素材が決まったら、どのロケーションに行くかを決定します。
そのロケーションのページ(34ページ以降)を開き、トランプを1枚引きます。その数字に書かれたイベントが発生します。
数字が探している素材の採取難易度以上なら、その素材が獲得できます。
数字が探している素材の採取難易度に満たない場合、素材は見つかりませんが、「採取ポイント」が1上昇します。「採取ポイント(Foraging point)」の初期値は0です。「採取ポイント」が素材の採取難易度を越えた時点で、その素材を獲得できます。
どちらの場合でも、Timerを1進行させます。病気ごとに設定されたTimerを越えた時点で、治療は失敗になります。病気ごとに設定された状況が発生します。
探索するロケーションを変更することもできます。ロケーションを変更した時点でTimerが1進行し、「採取ポイント」はリセットされて0になります。

素材を集めたら、薬を調合します。
なお、素材を挽く(CRUSHED)ための乳鉢と乳棒・煎じる(BOILED)ための魔女の大釜・蒸留する(DISTILLED)ための蒸留器は最初からすべて揃っています。魔女がどのように薬を作っていくかを想像してジャーナルに書き留めましょう。

薬が出来上がったら、「評判ポイント(Reputation point)」が+1され、銀貨20枚を獲得します。
出来上がった薬に使用されている素材が「毒性(poison)」と「甘さ(sweet)」を持っている場合は、それを計算してください。毒性1ポイントにつき成功報酬の銀貨が4枚減ります。毒性5ポイントが付いた薬は処方できません。甘さ1ポイントにつき成功報酬の銀貨が4枚増えます。毒性を打ち消す形で使って良いみたいです。
薬が用意できなかった場合、評判ポイントが-1されます。

評判ポイントの初期値は5です。
評判ポイントが11になると、NoveiceからIntermediateに昇格し、より高度な病気を治すことができるようになって、成功報酬も増えます。(3ページ参照)

余計なタグなしでその症状が持つタグだけをぴたりと治す薬が作れたら、評判ポイントがさらに+1されます。とはいえ、無理して狙うようなものでもないでしょう。

ここまでの流れで、一週間が終了します。

ダウンタイム

ダウンタイム中には様々な行動を行うことができます。1回のダウンタイムのTimerは6です。
村のNPCや使い魔と交流したり、余分な素材の採取を行ったり、村で買い物をしたり、様々なサービスを受けることができます。

村にあるサービスはこんな感じです。
・銅の狐亭 銀貨10枚で冒険者を雇う。次回の採取の時、1回だけイベントカードを引き直せる。
・月の塔 採取用の装備を調整する。次回の採取で、カードを1枚引き、その半分の採取ポイントを獲得できる。
・ビッツ・アンド・ボブ 店主の長話の相手をするのでTimerが余計に1つ減る。素材を1つ買えるが…
・儀式の輪 使用するにはアサメ(Athame 銀貨80枚)が必要。価値の低い素材を捧げることでより価値の高い素材が現れる。
そのほか、雑貨屋で道具の購入、大工で魔女の小屋の改築が購入できます。魔女の小屋を改築することで、素材を栽培したりできます。

患者を受け持っている場合でも、Timerのない症状を受け持っているときは余裕をもって様々な行動がとれますが、13ターン以上経過するとやる気がないとみなされて評判ポイントが1低下します。

ここまでの流れで、一週間が終了します。

ストーリー進行について

老魔女の行方について調べることでストーリーが進行します。ジョーカーを引いた時か、またはジョーカーなしで1つの季節が終わった時の13週目には、ストーリー進行のブロンプトを参照してカードを引くことになります。
全部で4つの手がかり表(53ページ以降)をどのように引くかはプレイヤーの裁量です。早めにストーリーを進めたいなら、ジョーカーを引くごとにより真相に近づいた表を参照する形で進めましょう。同じ表で何度も引いたり、任意に選んだりしても良いでしょう。

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