◆どんなゲーム?
とある洋館に一晩、滞在することとなった「あなた」。洋館のメイドによると、この屋敷には幽霊がいて、あなたにちょっかいをかけるだろうとのこと。手に入れた不思議なアイテムを使って、幽霊を退治しましょう!
あなたがこのゲームを遊ぶ時間によって、使えるアイテムが変わります。
◆必要なもの
・時計
・サイコロ(6面ダイス)1個
・記録ができるもの
◆注意事項など
プレイヤーは本作を遊ぶ様子やプレイログ(遊んだ記録)を公開することができます。
公開の際、本作のタイトルを必ず記載してください。
SNSにプレイログ等を掲載する場合、任意でハッシュタグ「#幽霊屋敷と古時計」をつけていただけますと嬉しいです。
プレイログや配信にて、本作の一部を引用することは可能です。
ただし、本作の転載、二次配布、自作発言を禁止します。
本作は実在の人物や団体とはいっさい関係ありません。
◆本編(ゲームの流れとルール)
凡例
■:物語の要素を決めましょう。
●:あなたの想像を書き記しましょう。
【ゲームの設定に関するヒント】
・ルール中の「あなた」について
「あなた」は、プレイヤー自身でも、プレイヤーが創作したキャラクターでもOKです。プレイヤー自身がもしこの世界に入り込んだら?と想像するのもよいですし、創作したキャラクターがこれから起きることを体験したら……と考えていく遊び方でもかまいません。
いずれにせよ、これから起こる出来事の主人公を、ここでは便宜上「あなた」と表記します。
「あなた」について、名前や性格、職業などの詳しいプロフィールを決めてもいいですし、決めなくてもゲームの進行には差し支えありません。
・ゲーム内の舞台設定について
本ルールでは、ゲーム内の時代、場所(国など)といった舞台設定を指定していません。プレイヤーは「あなた」の設定にあわせて、舞台設定を自由に決めることができます。時代は現代でも、今より昔でも未来でもいいですし、場所は外国や異世界でもいいでしょう。
その洋館は、どこにでも現れる、神出鬼没の存在なのです。
【1.屋敷に到着】
あなたは、古めかしい洋館に足を踏み入れた。エントランスは薄暗いが、あちこちに燭台があり、蝋燭には小さなオレンジ色の灯りが灯っている。歩くのには困らない。
入り口扉を背に前へ進めば、正面には上の階へ続く大きな階段がある。
ふと、左側に存在感を感じた。年季の入った、大きな振り子時計があなたを見下ろしている。近づいてみると、かち、かち、と、秒針が几帳面に時を刻む音がよく聞こえた。
時計と向かい合っていると、背後から声をかけられた。
「いらっしゃいませ、お客様。本日はどのようなご用件で?」
振り返ると、小柄で華奢なメイドが一人立っていた。いつの間に現れたのだろう。
あなたはメイドの問いかけに答える。
■サイコロを1つ振って、あなたがこの屋敷にやってきた理由を決めましょう。
屋敷にやってきた理由表
1:あてどなくさまよっていたら、たどり着いた
2:風雨をしのげる場所を探していた
3:人や物など、何かを探しに来た
4:誰かからこの屋敷に招待された
5:幽霊退治にやってきた
6:自由選択:1~5から選んでも、それ以外の理由を自由に考えてもOK
※「何か」「誰か」は自由に決めてかまいません。
●サイコロで決めた内容をもとに、メイドに話す「あなたがこの屋敷にやってきた理由」を具体的に書いてみましょう。メイドとの会話や思ったこと、感じたことも、自由に考えて書いてもかまいません。
【2.不思議なアイテム】
あなたがここに来た理由を話し終えると、メイドは申し訳なさそうな顔をした。
「明日の朝まで、当屋敷に滞在いただくのはかまいません。ですが……屋敷内には厄介な先客がいるのです。至る所にいたずら好きの幽霊たちがおりまして、いらしたお客様方をおどかしては楽しんでいるのです。『契約』に則り、私ども使用人は手出しができず……。申し訳ございませんが、対処はお客様にお任せすることとなります。ですので」
そう言ってメイドが時計に手を向けた。その瞬間、ゴーン……と、時計が鳴った。
「対処のための道具はすでにお渡ししています。お荷物をご確認くださいませ」
あなたは自分のカバンに、あるいはポケットに手を入れて、触れたものを取り出した。こんなもの、入れた覚えはないのだが……。
■時計を見てください。いま何時何分ですか?
この時刻によって、あなたが幽霊に対抗する際に使えるアイテムとその能力が決まります。
・時計の短針(時)はどの数字を指していますか?
その数字と以下の表を照らし合わせて、アイテムを決定します。
アイテム表
1:手帳とペン
2:ナイフ
3:扇子
4:手鏡
5:クッキー
6:指輪
7:ペンダント
8:手袋
9:笛
10:本
11:宝石
12:自由選択:1~11から選んでも、それ以外のアイテムを自由に考えてもOK
・時計の長針(分)はどの数字の近くを指していますか?
最も近い数字と以下の表を照らし合わせて、アイテムの能力とモチーフとなるモンスターを決定します。
能力・モチーフモンスター表
1:踊り:猫又
2:叫び声:マンドレイク
3:幻覚:妖狐
4:金縛り:メドゥーサ
5:風:天狗
6:水:人魚
7:火:ドラゴン
8:氷結:雪女
9:雷:フランケンシュタインの怪物
10:かぎ爪:狼男
11:エナジードレイン:吸血鬼
12:自由選択:1~11から選んでも、それ以外の能力とモチーフモンスターを自由に考えてもOK
⚫︎上記で決めたアイテムはどのようなものですか? 見た目や質感など、様子を描写してみましょう。
また、それを手にしたとき、あなたはどう感じましたか? 自由に書いてください。
【3.幽霊に遭遇!】
あなたはメイドに、上の階にある部屋に案内された。
「屋敷内はご自由に見ていただいてかまいません。ただし、先ほど申しました『厄介な先客』の件をお忘れなく。例の特別な道具は肌身離さず持ち歩いてください。お客様がもともとお持ちの、他の品物では歯が立たないでしょう。それではどうぞ、ごゆっくりおすごしください」
メイドは一礼して立ち去った。
あなたは荷物を置いてから、気の向くまますごす。部屋でくつろいだり、あるいは、屋敷内を散策したり。しかし頭の片隅には常に『厄介な先客』のことがあった。だから、どこへ行くときも、例の道具は忘れずに。備えあれば患いなし、だ。
――そして、その時が来た。
■幽霊が襲撃してきました!
サイコロを1つ振って、幽霊に遭遇した場所を決めましょう。
幽霊の出現場所表
1:倉庫
2:廊下
3:客室(ベッドルーム)
4:ダイニングルーム
5:バスルーム
6:書斎
■サイコロを1つ振って、幽霊があなたを襲う目的を決めましょう。
幽霊の目的表
1・2・3:あなたを怖がらせたい
4・5:あなたが大切にしている品物が欲しい
6:あなたの大切な記憶が欲しい
●上記で決めた2つの項目をもとに、幽霊があなたに襲いかかったときの様子を書いてみましょう。幽霊については、外見、行動、会話など、自由に決めていただいてかまいません。
Tips!
幽霊はあなたを襲撃する目的を自ら話すこともあれば、話さないかもしれません。その場合、幽霊の行動からあなたが察したことを書くのもよいでしょう。
●幽霊の襲撃に対して、あなたは【2.不思議なアイテム】で決めたアイテムを使ってどのように対抗しましたか? その様子を書いてみましょう。
Tips!
アイテムには能力とモチーフモンスターが設定されています。どちらか片方でも、両方使ってもかまいません。
また、モチーフモンスターを使う場合、使い方は自由に考えていただいてOKです。たとえば「アイテムを使ってモチーフモンスターを召喚する」でもいいですし、「アイテムを使って自分(「あなた」)がモチーフモンスターに変身する」でもいいです。ここに挙げたのはあくまで例なので、その他、自由にいろいろ考えてみてください。
【4.結果は……】
■あなたが【3.幽霊に遭遇!】で幽霊に対抗した結果、どうなりましたか?
サイコロを1つ振って、3以上を出せばあなたの勝ちです。2以下を出すと、あなたの負けです。
●あなたが幽霊に勝った/負けたときの様子を描写してみましょう。
Tips!
便宜上「勝ち」「負け」という言葉を使っていますが、以下のような意味で捉えていただけると、描写がしやすいかもしれません。
・勝ち→あなたは幽霊を退散させることに成功した
・負け→幽霊が【3.幽霊に遭遇!】で決めた、あなたを襲う目的を達成した
たとえば、幽霊に「勝った」場合、アイテムの力で攻撃して勝利してもよいですし、和解のきっかけとなる出来事を起こして平和的に解決する、というのも可能です。
【5.その後のすごし方】
●幽霊に対処したあと、屋敷を出るまで、あなたはどのようにすごしましたか? 自由に考えて、書いてみましょう。
Tips!
【1.屋敷に到着】で決めた、あなたがこの屋敷に来た理由と絡めて書くのもよいでしょう。Tips!
【2.不思議なアイテム】で決めたアイテムの、その後の扱いは自由とします。持ち帰っても良いですが、屋敷から出たら、不思議な力は失われることでしょう。
これでこのゲームはおしまいです。おつかれさまでした!
「お気をつけていってらっしゃいませ」
◆補足
TALTO版ではサンプルログも掲載しています。

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