本作は「人狼カード」と「6面ダイス」を使っで遊ぶソロジャーナルRPGです。ダイスやトランプなどで物語の要素をランダムに決定し、それらを使ってアナタだけの物語を想像して書き記す1人用のTRPGとなっております。
ランダムに結果が紡がれる性質から、物語の要素は遊ぶたびにランダムに変化します。繰り返し何度遊んでも構いません。ネタバレの要素もございません。プレイしたログはどうぞご自由に公開いただければと思います。
本作は「人狼が出ると噂の村における人々の交流を思い描く」というテーマのソロジャーナルです。もっと簡易的に説明をすると「日常と犠牲と恐怖を紡ぐソロジャーナルRPG」です。
さあ、第一犠牲者が出たその日の夜。一体村ではどんなやりとりが起きていたのでしょうか。そして犠牲者に気付いた人々と人狼の本能を作り上げるになるのでしょうか?
作者:小人白夜
【ソロジャーナルRPG】人狼がいた夜
用意する物
①人狼カード(人狼×1、村人×3、占い師×1、霊能×1、狩人×1、狂人×1/計8枚)
→ココフォリアなど、choice機能があるツールがあれば代用が可能です。
②6面ダイス(たくさんあると便利)
③記録をする物
プロンプト(ランダム内容)
・人狼カード:役職名をそのまま適応。人狼以外の役職は村中に知られているものとする。
・6面ダイス:ランダムイベントに使用
■開幕
とある村に人狼が潜んでいるという噂が流れた。
多くの村の者は恐ろしい恐ろしいと口を揃えていたが、何処かで自分は無事だと思っていた。
ある者は真実を知ろうと占術に頼ろうとした。
ある者は怯える霊魂から不安を感じ取っていた。
ある者は己の正義のために村を守ろうと誓った。
ある者は崇拝する存在のため身を尽くそうとした。
そして、人狼は一人苦しく血肉に飢えていた。
──とある朝。一人の村人が死んだ。
●村内の犠牲者について
一体誰が尊い犠牲者になったのだろうか。
犠牲者について教えてくれないか。
*カードを裏向きの状態で山札にする。2枚1組、4つのペアを裏向きの状態のまま作る。ペアを作れたら表向きにオープンする。人狼とペアになった村人が、朝に死亡が確認された扱いとなる。
●村内の関係図について
尊い犠牲者が生まれた村内。まさか見知った関係に人狼が混じっているだなんてと、村人たちはお互いを疑い合うことだろ。
その中でも、村人同士、強い結びつきがある存在がいる。それぞれの村人がどのような関係であり、どう思っていたのか。村人たちは全員認知している。
さて、それぞれの関係を教えてくれないか。
*犠牲者のみ表向きに、それ以外のカードを裏向きにして山札をシャッフルする。2枚1組、4つのペアを裏向き、犠牲者のみオープンの状態で作ること。ペアを作れたら全てのカードの表裏を逆にする。
*4つのペアごとにダイスを振り、表を参照して二人組の関係性と友好度を決定すること。
<関係性>
1.親子
2.兄弟/姉妹
3.師弟
4.幼馴染
5.恋人
6.夫婦
<友好度>
1.険悪
2.信用
3.普通
4.無関心
5.喧嘩仲
6.円満
●第一発見者について
犠牲者を発見した人物が村の中にいる。
犠牲者を見つけた人物は一体誰だろうか。
その時の様子について教えてくれないか。
*犠牲者以外のカードを山札に戻す。そして一枚引く。引き当てた人物が、第一発見者だ。
*どこで、どんな形で犠牲者が死んでいたのか、ダイスを振り表を参照して決定すること。
<どこで>
1.道中
2.森のそば
3.第一発見者の家の近く
4.犠牲者の家の近く
5.集会場の近く
6.ベッドの上
<どう死んでいた>
1.食い潰されていた
2.胴体だけ食われていた
3.爪で切り裂かれていた
4.喉元を噛まれていた
5.身体が変形していた
6.血溜まりと故人を示す品が見つかった
●君たちは昨日何をしていたか
村人たちは人狼を炙り出すために議論を始める。まずはその為にも、昨日何をしていたのかを思い出していくことになる。
関係性の強い二人は、二人で一緒にいた時に相方とどんな会話をしていたのか、どんな様子だったのかを証言していくことになる。
犠牲者と関係があった人物は、最後に別れた時の話を証言していくことになる。
さあ、それぞれのペアは昨日、何をしていただろうか。教えてくれないか。
*4つのペアごとにダイスを振り、表を参照して二人組が何をしていたことを決定すること。一緒にしていたことについて、どんな会話をしており、どんな様子だったのかペアごとに話題を膨らませよう。
<一緒にしていたこと>
1.食事
2.買い物
3.散歩
4.相談
5.喧嘩
6.噂話
■役職者の技能を使う
それぞれ昨日のうちにどんなことをしていたのか、どんな様子だったのかを証言しただけでは話はまとまらない。人狼を炙り出すことも難しい。
では、どうするべきなのか。村人たちの中で一部の者は各々の得意分野から証言をこなすことになる。だが、中には邪魔者も混じっているようだ。
※犠牲者が狂人・占い師・霊能・狩人の場合、犠牲者は能力を発揮することができない。
*狂人(議論を妨害する)
狂人と犠牲者以外のカードを山札にする。
山札からカードを一枚引く。それが占い師・霊能・狩人だった場合、対象の能力を妨害できる。また、投票フェイズでダイスを対象は追加で2回振る権限を得る。
村人または人狼だった場合、狂人は投票フェイズでダイスを追加で2回振る権限を得る。
*占い師(正体を見破る)
能力を妨害されている場合は、適応不可。
占い師と犠牲者以外のカードを山札にする。
山札からカードを一枚引く。人狼だった場合、人狼は投票フェイズでダイスを追加で2回振る権限を得る。それ以外だった場合、該当者の投票フェイズでダイスを振る数を全て0にできる。それは狂人の効果を上書きできる。
※もしもこの処理で「村人」を引いた場合、どの村人が人狼では無かったのかを自由に決めて良い。悩む場合はダイスで選択すること。
*霊能(真相を知る)
能力を妨害されている場合は、適応不可。
霊能以外のカードを山札にする。この時、犠牲者のカードだけ表向きにしてシャッフルをする。犠牲者が山札の一番上にある場合はシャッフルをし直す。
シャッフル後、山札をチェックして「犠牲者と顔合わせになっているカード」の役職を確認する。
人狼だった場合、人狼は投票フェイズでダイスを追加で2回振る権限を得る。
占い師・狩人だった場合、占い師・狩人の技能をもう1回行える。これは狂人の妨害を無効化できる。
それ以外だった場合、対象者の投票フェイズでダイスを振る数を全て0にできる。それは狂人の効果を上書きできる。
※もしもこの処理で「村人」を引いた場合、どの村人が人狼では無かったのかを自由に決めて良い。悩む場合はダイスで選択すること。
*狩人(潜伏し護衛する)
能力を妨害されている場合は、適応不可。
犠牲者以外のカードを山札にする。この時、狩人のカードだけ表向きにしてシャッフルをする。狩人が山札の一番上にある場合はシャッフルをし直す。
シャッフル後、山札をチェックして「狩人と顔合わせになっているカード」の役職を確認する。
人狼だった場合、狩人は投票フェイズでダイスを追加で2回振る権限を得る。
占い師・霊能・狂人だった場合、対象者の投票フェイズでダイスを振る数を全て0にできる。それは狂人の効果を上書きできる。
村人だった場合、狩人の投票フェイズでダイスを振る数を全て0にできる。
■投票フェイズ
村人たちは人狼を追放するために投票を行うことにした。恨んでもこれが村の総意。恐ろしい人狼を追い出すために恨みっこなしの投票を行うことになる。果たして、人狼を追放できるのか。それとも過ちを犯してしまうのか。
*全生存者はダイスを1回振れる。役職者の技能によりダイスが変動している場合、増減すること。各村人ごとにダイスを振る。各村人ごとのダイス目の合計値を計算し、最も高い合計値を出した者が村から追放される。
※合計値が同値の場合、同値同士で改めてダイスを1回ずつ振る。ダイス目が大きい方が追放される。もしまたも同値の場合は、ダイス目が大きい方が決まるまで振り直し続ける。
追放者は生存している村人たちに反論や懺悔、言いたいことを伝えることができる。もしかしたら一周回って自暴自棄になっていたり、追放または罪を受け入れているかもしれない。
追放者の様子を書き残そう。もし内容に困る場合、追放者から生存者たちに対して一人ずつ言葉を投げかけてもいいだろう。
■終幕
●人狼が追放された場合
犠牲者は村に出ない。
生存者たちは人狼に対する思いの丈や、どんな気持ちが、人狼をどう感じているか表現しよう。そのうえで、その後の一人一人の生活がどうなったか描いていこう。アナタたちは村人なのだから。
●人狼が生存していた場合
犠牲者が現れる。
生存者たちは次々に犠牲になり、遂に人狼のみになることだろう。人狼は生存者たちに対する思いの丈や、どんな気持ちが、相手をどう感じているか表現したうえで、丹念に一人一人相手を葬ろう。アナタは人狼なのだから。
***
ここまでの記述を終えたら、とある村での人狼騒動はこれにておしまい。とある村の、とある夜の物語はここまで。
──以上にて本プレイログを終了します。
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