このプレイログについて
「Kindan Ninpouchou Yami No Michi」は、戦国時代を生きる忍者となって任務を遂行するTRPGです。GMレスのソロプレイが可能です。
プレイログ
忍者の作成
私の名はカラス(raven)。主君に仕える忍びだ。
15歳の女で、いわゆる兵士階級である「下忍」として任務に就いている。
忍びとしては珍しいことではないが、至って合理的、質実剛健な性質であると自認している。私の任務に関わりのないことには、私もまた関わりがない――私の思考は、いつだってシンプルだ。
私は高名な僧侶が、寺の荘園に囲っていた女に産ませた子である。妻帯を禁じる教えであったため、僧侶は私の存在が露見するのを恐れ、秘密裏に始末する予定だったようだ。
しかし、寺院さえ戦火に呑まれることがままあるのがこの戦国の世だ。僧侶と女たちは焼き討ちの戦火の中で燃え尽きて、赤子の私を忍者が拾った。そして、新たな忍びが生まれたというわけだ。
ただ厄介払いに生み捨てられた肉屑のような生い立ちだからこそ、私には野望がある。
我ら忍びもまた、厳しい階級社会だ。
私はこの小さな里の頭領となり、影の世界を私の意思で牛耳るのだ。
私は武器として忍者刀を帯び、忍者に必須の様々な道具を携帯している。これは任務の遂行に役に立つはずだ。
また、炎の扱いに長け、火を操る能力を持っている。察するに、これはどうやら天性のものだったようだ――炎上する寺院のただなかで、赤子の私は一人すやすやと眠っていたのだから。
Archetype:
無駄口を叩かない(laconic)、厳格(rigorous)
Specialty:
集中力(focus)、反射神経(reflexes)
Background:
僧侶の子
Suppressed desire:
一族の頭領になる
Preffered weapon:
忍者刀
Techniques:
火遁の術(Fire art: Blazing flames)
任務開始
われら忍びは影の中にて生きるもの。
そして死神は、影の中に滲みだす、より濃い影だ。
「新たな任務だ」
覆面の奥の口をさほど動かしもせず、死神は私に任務の内容を告げた。
Themes table…21/火
「兵糧庫に火を掛けよ……敵方から籠城の意思を挫くのだ」
ふむ、と私は頷いた。
城攻めに掛かる前に準備を周到に整えておく。ぬかりのない手際である。
壱.兵糧庫焼き討ちの任
敵方はすでに兵を編成し、馬を揃えている。闇夜に乗じて敵の頭上を飛び越えるために、「雲雀」を使用することにした――これは人を乗せて宙を舞う、頑丈な凧だ。
夜を待ち、「雲雀」を用いて空に舞い上がる。気を散らさず、恐れを知らず、ただこの凧が風に乗り城壁に近づくその時を黙して待つのだ。
判定…6/勝利し、進展する。
私は難なく敵方の城に近づき、凧を始末した。忍者刀の柄を足掛かりにして飛び上がり、石目を読んで掴むことで、苦も無く城壁を越えることに成功する。
兵糧庫は厳重に警備されている。馬鹿正直にその目をかいくぐるよりは、騒ぎを起こして攪乱した方が早いだろう。
私は警備の攪乱に、〈火遁の術〉を用いることにした。
判定…1/悲劇的な失敗→代償のある成功
警備の兵らは頭が切れるようで、なかなかすぐには人数を動かさなかった。だが、我が火遁の術は人知を越えた働きをする。
どうやら家中の者の家族をかくまっているのだろう御殿のほうへ火を延焼させることで、ようやく兵糧庫の周りを手薄にできた。
だが、特に腕利きの侍が兵糧庫の前に残されているようだ……この侍はどんな人物だろう?
Themes table…63/心
私は慎重にその様子を伺った。
長い刀を一振り携えた、長身の若い男だ。さらさらと風になびく髪を長く伸ばし、長身だが体格は華奢で線が細い。その目には幾重にも白絹が巻かれ、厳重に覆っていた。
(……盲目か?)
もとよりどのような剛力の侍にも遅れは取るつもりはないが、盲目の剣士一人ならば片手間にでも片づくだろう。私は忍者刀の柄に手を掛けた。
その瞬間、その剣士の顔が物陰に潜んでいるはずの私へ的確に向けられた。
「盲目の剣士一人なら……そう思ってるようですね」
居場所に気づかれたなら、隠れ続けるのは悪手。
盲目ならば物音を頼りに動くはずだ。私は隠れていた空樽を掴んで明後日の方に投げて叩き壊し、自らは反対側に飛んだ。
だが、剣士は即座に私へ向き直り、抜刀して追いすがってくる!
私は鋭い一撃を忍者刀で受け流し、持ち前の〈反射神経〉で斬撃をかいくぐりざまにその喉を割こうとした。
判定…1/悲劇的な失敗→代償のある成功
剣士の刀を力任せに跳ね飛ばすが、本気の一撃は避けられてしまった。まるで私の刃がそこに届くのを読んでいたかのように、的確な回避だ。
「この盲いた目、人が見ぬものも見えるのですよ」
よろりと姿勢を立て直して、男は静かに告げた。
これまでの動きからしても、男の言っていることははったりではなさそうだ。だが、問題は何がどれほどまで見えるかだ……
「それはまた、大層なことじゃな。なればなんとする、刀を拾い上げて切り結ぶか?」
質問…盲目の剣士は刀を拾いに走るだろうか?
回答…4/いいえ。
「まさか……」
含み笑いと共に剣士は私に向き直り、奇妙な構えを取った。揃えた人差し指と中指を、まるで閉じた扇のようにぴたりと私に突きつける。
「刀ならば、そこにあるではないですか」
「無刀取り……盲ごときが大きく出たものよな」
私のこの忍者刀を奪い、私を斬ってみせる……この剣士はそう宣言したのだ。
その自信、己が血に伏して悔いることになるだろう。私は神経を研ぎ澄まし、あらん限りの〈集中力〉と共に疾風のごとく地を駆けて剣士に切りかかった。
判定…5/勝利し、進展する
その一瞬――私の刃を掴み取ろうと伸ばされた盲目の剣士の指が、はっきりと見えた。私は蝶のごとくにその刃を翻して練達の無刀取りから逃れ、剣士の腹を深々と貫いた。
せき込むようなかすれた悲鳴がかすかに耳に届く。私は剣士の屍を即座に建物の影に蹴り込んで隠し、兵糧庫へと駆け寄った。
これでもう邪魔者はいなくなった。我が〈火遁の術〉にて、兵糧庫を焼き尽くしてくれよう。
判定…5/勝利し、進展する
炎が蛇のごとくに闇の中をのたうち、兵糧庫を取り巻いた。炎はゆらめき、猛り、そして建物全体を一瞬にして発火させる。
建物を焼けばすぐに人員が駆けつけ、中のものを担ぎ出そうとするに違いない。その妨害までこなさなければ、任務は完遂とは言えないだろう。駆けつけた者を忍びの仕事道具の一つ、〈毒霧〉で麻痺させてやろう。
私が〈毒霧〉の粉を入れた革袋を手にした、その時――
「あなたの心は、恐ろしい煙が燻っている」
静かな声に、私は振り向いた。
Pressure…盲目の剣士は生きていた。
拾い上げたらしい長い刀を杖替わりに突いて、盲目の剣士が近づいてくる。夥しい血が流れているが、その呼吸や足取りは致命的なほど弱弱しいとは言えない。
その手が柄を握り直し、刃先を私に向けてゆっくりと構えた。
「その毒霧……風上を探して撒くまでに、私の刃はあなたに七度は届くでしょう」
「きさまも私に負けず劣らず血生臭い口ぶりよな」
嘲笑いを聞かせつつ、私の手はあくまで毒霧の袋を掴んでいる。
「切り結ぶことは避ける……己の成すべきことは、あくまで兵糧庫に人を近づけないこと。そう思っていますね」
「……」
やはり、私の心はすべて見透かされている。
だが、私がどのような行動をとるかわかっていても、手負いの盲目の剣士に対応できるかどうかはまた別の話だろう。
私は建物をよじ登って盲目の剣士から距離を取り、風上を取って〈毒霧〉を撒くことにした。
判定…3/代償のある成功
駆けつけてくる城の将兵たちが次々に毒霧を吸って倒れていく。だが、盲目の剣士は風向きを読んで毒霧を吸うのを免れ、私が陣取った物見台へ上ってこようとしている。
こんな場所で、正面切って無刀取りを仕掛けてくるような得体のしれない剣士と戦うのはごめんだ。私は物見台から城壁へと飛び移り、黒々と揺れる堀の水を見下ろしてから、なおも追いすがってくる剣士を振り向いた。
「忍び相手にここまで追いすがるか。きさまもなかなか阿呆じゃのう」
「これほどの事態を許したのは私の不覚ゆえ。せめてあなたを討たねば、この左門の名折れというもの」
「侍ならば、腹でも召してそちらで片をつけよ。私は知らぬ」
冷たく吐き捨てて、一歩あとずさり、城壁に葺かれた瓦のぎりぎりまで近づいた。
「さらばじゃ」
そして私は、背中から、はるか下の堀へ落ちていった。
判定…3/代償のある成功
堀に落ちた私はなんとかそのまま冷たい水の中に潜り、追っ手や見張りのいないあたりで乾いた地面に上がることができた。
だが……
Themes table…41/雷
火焔と黒煙が渦巻く空に、雷鳴が轟いた。
凄まじい豪雨がやってくる……恐ろしい雲の色だ。
なんたる不運。あの雨が炎を消してしまうかもしれない!
質問…この豪雨で、兵糧は無事守られるだろうか?
回答…2/はい。
私は里に戻り、今回の任務が成功とは言えなかったことを知らされた。
炎は十分に回っていたはずだが、あの凄まじい雨があっという間に火災を食い止めてしまったのだ。私にはどうしようもない成り行きとはいえ、失敗には違いあるまい。
「次の任務は成功させよ」
死神が、笑みも嘲りもなく、私に告げた。
「無論。我ら、影の忍びなれば」
私は落胆を声に滲ませぬよう、ことさら冷淡に答えた。
ARC
この任務以降、「盲目の剣士左門」とは宿縁の敵となるだろう。
私はARCを1点獲得した。
次なる任務が私の野望たる「里の頭領になること」につながれば、更にARCを獲得できるはずだ。
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