はじめに
『DC44 Shakedown』は、対戦型SFレースTRPG『Double Charger 44』のマスターエディションに収録されているソロジャーナルRPGです。AGSマシン(未来の乗り物)と出会い、練習と調整を経て大会へ出場するまでの物語を体験できます。
本プレイログは、『Double Charger 44』の作者であるイサエギン自身がテストプレイを行った際の記録です。
プレイログ
①出会い
- マシンとの出会い:3(開発中のテスト・プロトタイプのパイロットにあなたが選ばれた。マシンのクオリティ+7)
- マシンの長所:4(高出力なグラビティシールド)
- マシンのデザイン:3(ナイフのようにシャープな風を切るデザイン)
- マシンのカラー:11(ブルーのボディカラー)
クオリティ:0→7
「コンゴーランナーⅡ」。IHI(イトー・ヘヴィ・インダストリアル)製のテスト・プロトタイプだ。高出力グラビティシールドと優れた空力系パーツの組み合わせにより、バトルにおける安定性確保を優先している。IHIワークスチーム所属の俺がパイロットに選ばれた。
正直に言って、これまでに実戦で2台のマシンをクラッシュさせてきた俺が、こんな役を任せられるとは思っていなかった。上の話によれば、クラッシュしてきた俺だからこそ、この安定性を最重視したAGSマシンを扱って欲しいらしい。後は、俺自身の生還率に期待しているようだ。マシンが壊れても、本人が生きていればデータ収集も進みやすいだろうからな。運が良かっただけだとは思うが。
それとも、まだ俺にも言っていない重要な秘密が他にあるのだろうか?どうにも疑ってしまうが、まあ仕事は仕事だ。ワークスチームの端くれとして、意地を見せてやりたいという気持ちもある。見た目も別に嫌いじゃない。新型の性能、せいぜい試させてもらうとしよう。けど、どうなっても文句は無しだぜ。
②練習
- 練習の成果:2(かなり上手くなった。練習すれば大抵のコースは走れそうだ。マシンのクオリティ+3)
- マシンの短所:1(コーナリング、ブレーキ性能など)
クオリティ:7→10
こいつは良い!結論を出すにはまだ早いが、今までのどんなマシンよりもしっくり来る気がする。グラビティシールドのおかげか、ブロックの練習で無理やりラインを動かしても、とにかくブレにくい。プッシュはまだしないが、多分上手く行く。体勢の維持は簡単だ。
けど、どっしりと安定し過ぎて固い部分もある気がするな。それに、AGSの挙動が思った以上に独特だ。真横にスライドさせるのは比較的簡単だけど、低速コーナーで思い切り旋回させるとアウトへ膨らみがちだった。スラスターも今ひとつ効いてる実感がない。クロスラインでインを突かれてやられてしまうタイプだ。
俺にこいつを任せた理由が少しずつ分かってきた気がする。そして、少なくとも俺はこいつを裏切りたくない。今度こそ、最高のパートナーを見つけられるかもしれないんだ。もう前のようには行かない。頼むぜ相棒。
クオリティ:10→11
③チューニング
- 作業環境:2(チームのクルーに要望を伝え、実際の作業を任せた。マシンのクオリティ+3)
- 発生した問題:2(どうしても欲しいパーツが普通には流通しておらず、金を積むだけでは手に入らない。最悪の場合、犯罪に手を染めなければならない可能性もある)
クオリティ:11→14
問題発生だ。コンゴーランナーⅡの予算が限界に近い。旋回性能を改善したいところだが、新しいスラスターを用意するには金がなさ過ぎる。クルー達は比較的相性の良い既製品とオペレーティングシステムの調整で対応を試みているものの、根本的な解決は難しそうだ。
予算増額の為にあらゆる手段を考えたが、お手上げとしか言いようがない。ランナーⅡは、旋回という無視できない弱点を抱えたまま出場することになるだろう。やるだけのことはやった。後は俺の腕で何とかしてやるさ。
④結末
クオリティ:14
グレード:S
「馬鹿な、いくら何でも速過ぎる!」
控えめに言って、クルー達は最高の仕事をしてくれた。コンゴーランナーⅡは、俺が心から信じて走れるマシンに仕上がっている。より高い理想を求めるのならパーツを新規開発すべきだったろうが、これで十分だ。そして、俺自身の感覚も確実にランナーⅡに追いついている。相棒の性格に合わせた走りができている。
自信を失くしかけていた俺はランナーⅡと出会い、走りへのモチベーションを取り戻した。初めは疑っていた部分もあったが、今は違う。こいつは単なる仕事仲間以上の存在だ。マシンに助けられたと言ってもいい。借りを返さなければならないと思っている。
次のレースで、IHIワークスチームの意地を見せてやる!

コメント