1.少女
◇持ち物
4:刃…刃のついた物、あるいは刃として扱える物
◇描写
大きな包丁を持った少女。どこかから逃げて来たみたい。使い古したエプロンドレスは血塗れ。
2.森
◇進行度・メインプロンプト
出目5:進行度5
白い花が沢山咲いている。
↓
出目1:進行度6
隣で茂みが激しく揺れた。
↓
出目3:進行度9
見上げた空が暗い。
↓
出目4:進行度13
大きな切り株がある。
↓
出目5:進行度14(最大値)
木々の隙間から見える塔が近い、あと少し、のはず。
◇進行度・サブプロンプト
出目1:進行度5→6
6:茂みに引っ掻かり傷ができる。
↓
出目3:進行度6→9
9:変な物が落ちている。
↓
出目4:進行度9→13
13:パキリ、何かを踏み砕く。
↓
出目2:進行度13→15
15:END【諦め】少女は塔へ向かうのを止め、森の外へ引き返すか迷っている。
このサブプロンプトを引いた回数が2回目までは引き返すか否か選べます。引き返す場合、そのまま記録を終了します。引き返さない場合、再び出来事の判定を行います。3回目は必ず引き返します。
一回目:引き返さない
↓
出目4:進行度14(最大値)→18
18:END【無人】塔の中には誰もいない。少女は独り何を思う?
―――
犯してしまった過ちから逃げるように、森を駆ける。お屋敷から続く血塗れの足跡は既に乾いて途切れてしまっていた。茂みを抜ければ少女の目にまだ残る赤を塗り替える、白い花畑にたどり着いた。ここから別の世界だと言わんばかりに眩しい。見惚れて気を抜けば足元の茂みに引っかかって傷を負う。新しい血の足跡が出来る。
花畑を抜けると近くの茂みが大きく揺れる。びくりと肩を跳ねさせて声も出ない程驚く。振り返っても何もない。恐る恐る茂みを掻き分けて中を確認すると宝石の嵌った鍵が落ちていた。宝石は何処かを指し示すように幽かに発光している。
ふと空を見上げた。もうすっかり暗くなり始めている。早くどこかにたどり着かなければ。この光だけが頼りだ。踏み出した足の下でぱきりと音が鳴る。小枝と一緒に虫を踏み潰した。少女は気が付かなかったようだ。
もう余裕がないのだ。必死に歩き進めて、疲れ果てて。大きな切り株に腰を下ろして休憩を取る。鍵が差し示す方を見れば遠くに塔が見える。
すっかり暗くなるまで、こんなに歩いたのに。どこにもたどり着けない。いっそ来た道を戻った方がいいのだろうか。この鍵に道案内を任せる理由なんてないのだ。それ以外の理由が無いだけで。来た道には血の足跡が残っている。戻るのは容易だ。戻る理由すら無いだけで。
再び歩き始める。宝石の示す方へ。ようやくたどり着いた塔の扉に鍵を差し込む。開けて絶望する。壁と床に広がる赤がお屋敷の出来事を思い出す。誰も居ないのに責め立てられているみたいだ。少女は犯した罪から逃れられないのだ。
鍵の宝石がどろりと赤く輝いた。
―――
塔と少女https://soloj.hodo49.com/archives/2176
プレイログです。ソロジャーナル初心者なので手探りで色々やってみましたが血生臭くなってしまいました。楽しく出来たので満足ですが少女に一抹の申し訳なさが。また機会がある時はハッピーな記録をつけれたら…イイナッ!
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