はじめに
『DC44 Shakedown』は、対戦型SFレースTRPG『Double Charger 44』のマスターエディションに収録されているソロジャーナルRPGです。AGSマシン(未来の乗り物)と出会い、練習と調整を経て大会へ出場するまでの物語を体験できます。
本プレイログは、『Double Charger 44』の作者であるイサエギン自身の作品です。
プレイログ
①出会い
- マシンとの出会い:4(有力メーカーまたはショップのマシンを中古で買った。マシンのクオリティ+4)
- マシンの長所:2(立ち上がり加速が鋭い)
- マシンのデザイン:2(ナイフのようにシャープな風を切るデザイン)
- マシンのカラー:7(ホワイトのボディカラー)
クオリティ:0→4
1ヵ月くらい前にディーラーから買ったマシンが、今日ついに納車された。名前はC112。メーカーはクローシュ、正式名称「ソシエテ・デ・アンチグラビテ・クローシュ」。全部を理解し切ってる訳じゃねーけど、店に行ってよく調べて試乗とかもして、俺なりに考え抜いて選んだつもりだ。つっても、元々がかなり高価だから、俺の予算じゃ頑張っても中古を買うのがやっとだったけどな。
とにかく今は嬉しいぜ。まだサーキットも走れていないのに気が早いが、ずっとやってみたかったAGSレースの世界に、夢の舞台にようやく足を踏み出せるかもしれない。太くて頼もしいトルク、まるで真っ白な刃物みたいな鋭さ。もう楽しみ過ぎて仕方ねーよ。
②練習
- 練習の成果:3(それなりに走れている。しかし余裕はない。マシンのクオリティ+2)
- マシンの短所:5(非常時のパイロットの安全性など)
クオリティ:4→6
やっぱりレーシングAGSってのはすげーな。はっきり言って、俺の技術じゃあこいつのバカみたいな立ち上がりの速さを、まだ完全に活かし切れてねーのが悔しいぜ。パイロットがマシンに走らされてるって感じがするよ。もっと上手くやりたいけど、ちょっと怖えーな。楽しいのと一緒に、ビビってる自分にどっかイラついてもいる。
この不安な感じの原因はもうひとつある。今のところ事故った訳じゃねーけど、こいつのダメージシールドジェネレーターは所謂小型軽量で、出力がかなり低いんだ。立ち上がりは良い癖に、これで不用意に前へ出ようものならプッシュの餌食って訳さ。要するにリスクがかなり高くて、素人じゃ扱い切れない構成だって気付いちまった。日和ってたら勝てねーけど、このままじゃ俺がこいつに振り落とされちまうって、そう思って焦ってる。けど今更止めるなんて絶対無理だ。俺は走りたい。どうすりゃいいんだろうな、こういう時ってさ。
③チューニング
- 作業環境:5(元から技術はあるので、自力でやった。マシンのクオリティ+1)
- 発生した問題:2(どうしても欲しいパーツが普通には流通しておらず、金を積むだけでは手に入らない。最悪の場合、犯罪に手を染めなければならない可能性もある)
クオリティ:6→7
今更ジェネレーターを買う金なんてなかったさ。もっと言えば、C112に搭載されているジェネレーターは特別な型式で、取り替えるにしたって対応するパーツ自体がレアだ。手に入れようったって難しかった。
そして、俺はAGSレースへのどうしようもないイカれた欲求に背中を押されながら、自分の中の恐怖と焦りに負けた。サーキットに通う中で、互いのマシンを見せ合うような機会が何度かあって、その時に偶然俺の欲しいジェネレーターを載せてたオーナに会ったんだ。俺はそいつに近づきながら色々なことを調べた。そんで最終的には、あいつのガレージに忍び込んでな。そのジェネレーターを盗って運び出したんだよ。
馬鹿だぜ。だが手に入っちまえば、交換するのは簡単だった。気付けば、俺はマシン1台のためにほとんど何かもを棄てて、逃げ出してた。
クオリティ:7→9
④結末
クオリティ:9
グレード:A
「良いマシンだ。相手にとって不足はない」
最大の弱点だったダメージシールドは、これで補強された。絶対安全と言える程の出力は無理そうだが、それでもかなりマシだ。俺が112の感覚に大分慣れてきたのもあって、落ち着いて走れるようになった。前に出たって怖くねーよ。賞金が出る最初の大会に向けて、このマシンのセッティングは仕上がってきてる。
確かに112にはついていけてるし、最初に感じていた恐怖は払拭されたと言ってもいいだろうよ。けど、結局のところ、俺は引き換えに別の不安を手にしただけだった。心のどこかで、自分のやっちまったことにまだ怯えたままでいる。誰にも話せねー秘密を抱えたまま、これからもずっと逃げ続けるしかない。自分で走ってるんじゃない、走らされてる。選んだのは自分な癖して何も割り切れてねーし、マジで中途半端って感じだ。ムカつくぜ。
ああ、ここまでやったからには負けねーよ。絶対にだ。




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