アストラの大地に独り立つ。「Moss Cloak」プレイログ

プレイログ

このプレイログについて

このプレイログでは、「Moss Cloak」を使用したソロプレイについて記録しています。

Moss Cloak」はソロプレイにも複数人プレイにも対応可能な、GMレスのTTRPGシステムです。ゲームルールはすべて、CC1.0で公開されています。

「アストラ」という名の脅威と自然に溢れた世界で、プレイヤーは「モス・クローク」と呼ばれる魔法のマントを身につけた旅の正義の味方となり、善良な人々を守るために戦います。

冒険前の準備

キャラクター作成

今回はソロプレイ用のPCを作成していきます。

種族

アストラにはさまざまな種族が存在しますが、今回は「コモンフォーク」を選択します。コモンフォークはアストラにおいては最も多い知的種族で、その外見はわれわれ人間と同じです。特に農業に秀でた種族であることは、そのまま彼らがこれほどまでに反映した理由でしょう。

名前など

名前は「アスル」、16歳の女性です。モス・クロークであった父の仇を討つために旅をしています。

能力値

「Moss Cloak」のPCには、4つの能力値があります。

BODY(肉体) 筋力、運動力、近接攻撃に使用する能力値
MIND(精神) 交渉、知性、知覚判定に使用する能力値
WILL(根源) 自然における、あるいは魔法的な判定の能力値
EDGE(暗刃) 忍び足、すり、遠隔攻撃に使用する能力値

キャラクター作成の時は、この4つに+1,0, 0, -1を当てはめることになります。
アスルは近接戦をメインにしたいので、それを考慮して能力値をあてはめていきます。

BODY +1
MIND -1
WILL 0
EDGE 0

HP

開始時のHPは1d10です。ダイスの出目は10なので、アスルのHPは10点になります。

所持金

開始時の所持金は1d20+10です。ダイスの出目は16なので、アスルの所持金は金貨26枚になります。
キャラクターは、6つの中サイズまたは小サイズの装備スロットを持つパックと、4つの小サイズの装備スロット(各ポケットに1つずつ)を持っています。大型の装備は手に持たなければなりません。

武器

開始時に小型の武器を1つ手に入れることができます。アスルは「ショートソード」を装備することにしました。ショートソードのダメージは1d4です。

開始時に中装か軽装の鎧を1つ手に入れることができます。アスルは「胸甲と手甲」を装備することにしました。1戦闘ごとに2回までダメージを無効にできます。

道具

消耗品から、包帯(HPを2点回復する)を2つ、携帯食料を1つ、たいまつを1つ、火打石を1つ手に入れます。コイんは残り7枚です。それぞれに供給ダイスを振り、出た目が使用回数になります。

PC紹介

名前はアスル、16歳の女性のコモンフォークです。
農業王国ソウテラにルーツを持ちますが、幼い頃から各地を転々としていたため帰属意識は薄いようです。
尊敬する父がモス・クロークであったため、彼女も同じ道を志しました。しかし、父はアスルの15の成人の日を待たず殺されてしまいます……モス・クロークの先輩でもある老レリナは、この件についてただ一言、「母を探すのだ」と言いました。
アスルは母の顔を知りません。母が父を殺したと考えるのは自然でしょう。母と自分は瓜二つだと、父が言っていたのを思い出します。自分の顔はそのまま手配書として機能するはずです。アスルはモス・クロークとしての旅の中で、母を探すことにしました。

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冒険

冒険の開始

アスルの最初の冒険をプレイするために、いくつかのランダム表を振ってみましょう。

開始時のロケーション(街)/2…交差する道

ロケーションの詳細/10…夜行性

大きな街道が交差する交易の要衝として栄えている大きな都市の歓楽街から、物語は始まります。冒険の主な内容を決める表もありますが、今回は街の中で出会った人のトラブルを解決する軽い冒険をしてみましょう。

1:交易都市アーズンにて(休息フェイズ)

ボリエルとソウテラの国境近くに自治領を持つ交易都市アーズンの門はひっきりなしにキャラバンを受け入れ続け、目抜き通りは祭典のような賑わいが続いている。私はモス・クロークの証である緑のフードを肩に脱ぎ落し、汗のこもった赤い髪をばさりと乱し後ろに流した。

「あんた、モス・クロークかい?」

煙の壁の向こうから声がかかる。羊肉の串焼きを売る露店のようだ。
私は足を止め、フードの端をつんつんと引っ張って見せた。

「見ての通りね」
「そいつはよかった、困ってるとこだったんだよ!」

困りごと/11…特別な遺産や秘宝をなくした

センチメンタルな由来がある魔法の道具(DnDSPEAK)/69…ミント味のマウスウォッシュが出てくる杯。

私は串焼きの脂がぱちぱちと弾ける音を聞きながら、煙の向こうに頭を突っ込んだ。荒い焦げ茶の髪を後ろでくくった、背の低い中年の女が、金属の串を見事な手つきでさばいている。
体格を見るに、ゾウトフォークのようだ。ゾウトフォークは頑強な短躯が特徴的な、山岳の民族だ。頭の体操というやつを好むとかで金勘定が得意な種族でもあるため、こういった商業都市では珍しいものでもない。

「食べてくかい? もちろんお代は取りゃしないさ」

熱い湯気を立てる羊肉の串焼きが差し出される。色とりどりのスパイスがたっぷり振られていて、透明な脂が滴っている。私はごくりと唾をのみ、ほんのり熱い金属の串を受け取った。

「困ってるってのはねえ、盗人に入られたのさ。お金はまた稼げばいいって諦められても、そうはいかないものがあってね」
「盗人か。それは許しがたいな」

がぢっ、と歯を立てて肉を噛み千切る。こういうのは口を大きく開けてかぶりつくのが一番うまい。やけどしそうな肉汁と痺れるほど効いたスパイス、それを追い抜くくらいの健康で分厚い肉の旨味。空腹に効いて、全身に活力を巡らせる。
串焼きに夢中になっている私をよそに、店主は頬を掌で支えてやれやれと天を仰ぐ。

「ここいらはあんまり治安が良くなくてね。夜盗には気を付けてたつもりだったんだけど」
「衛兵の数が足りてないんじゃないかな」
「それ以前の問題さ」
「?」

口の周りを脂でべたべたにして視線を戻す私を見て、店主はくすりと笑って太い肩をすくめた。

「まあ、それはいいじゃないか。とにかく、取り戻してもらいたいものがあるんだよ」
「ゾウトフォークが大事にしてるなら、やっぱり宝石や貴金属?」
「いやだね、そんなのそうそう持ってるもんかね」

店主はカラカラと笑った。

「先祖代々受け継いでる、魔法の品物さ。盗人が目をつけるような、大したモノでもないはずなんだがねえ」
「魔法の品物……どんな魔法?」
「お口をきれいにする魔法さ」

はぐらかされているのかと思ったが、どうやらそのままの意味のようだ。手にするとさわやかな香りのする緑色の粘液が次々に溢れてきて、それで口をゆすぐととても気持ちよく、虫歯にもならないという話だった。
確かに便利だし貴重な品物ではあるが、盗賊が目をつけるようなものでもない。それだけに、どこかに捨てられてしまって探せない可能性も出てくる。私は金属の串を返し、顎をつまんで考え込んだ。

「盗賊について、心当たりは?」

質問:串焼き屋台の店主は、家宝を盗んだ盗賊に心当たりはあるだろうか?
Yes or No Answers/6…心当たりがあるようだ。

「実はね……身内なんじゃないかと思ってるんだ」
「身内?」

店主はため息をついた。

「先祖代々の魔法の杯なんだってね、見せた相手がいたのさ」
「それは、どんな人?」
「同じ地区に住むお隣さんだよ」

NPCのバックグラウンド/11…狩人

東地区に住む、狩人のインクバル。それが、魔法の杯を見せた隣人の名らしい。
彼は最近物入りなようで、様子がおかしかった。そんな彼が、ある日家宝を見せてほしいとしつこく食い下がってきたのだ。その熱意に押される形でしぶしぶ見せた魔法の杯が、その数日後には盗まれてなくなっていた。疑うのは自然だろう。

「それじゃあ、まずはその辺りから探してみるよ」
「あ、でも、あたしの名前を出しちゃあいやだよ。ご近所さんなんだから……穏便に返してほしいってのが本音だね」
「名前……」

そもそも、私はまだこの店主の名前を知らないことに気づいた。

「ああ、あたしはヤソラ。見ての通りのゾウトフォークだよ」
「わかった、私はアスル。あなたの名前は出さないよ、ヤソラさん」
「頼もしいね。頼んだよ、モス・クロークのお嬢ちゃん」

私はまだ油がくっついている唇を袖でぐいと拭って、大通りを駆けるように歩き出した。

2:東区の人々(休息フェイズ)

情報収集+EDGE/8・4…失敗

東区の人々が話しているところにさりげなく近寄って聞き耳を立ててみたが、有力な情報は得られなかった。聞き耳を立てているよそ者の存在に警戒心を高められているのを感じる……モス・クロークは弱者の味方だが、それでもよそ者には違いない。
少し軽率だったかもしれない。私は一旦引っ込み、次の機を伺うことにした。

そう、これこそがモス・クロークの本領だ。
フードを被り、人に紛れて、私は賊が動くのを待つ。

3:夜の路地裏で(冒険フェイズ)

探索/6・4…失敗。時間経過+1。

時刻は夕方。インクバルの姿は見えない。日が沈むと、街のあちこちに魔法の灯が灯り始める。

探索/2・3…成功。時間経過+1。

時刻は宵の口。インクバルらしき男の後姿を発見した。裏路地で広い背中を丸め、誰かと話し込んでいる。

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質問:インクバルが話している相手は、盗品の売り買いの相手だろうか?
Yes or No Answers/6…まさに盗品の商談の最中だ。

「話が違うぞ! 魔法のアイテムならもっと金を出すと言っていたじゃないか」
「魔法にもよるって話だろうよ」

インクバルと商談の相手は、何やらもめているようだ。私が裏路地に踏み入ってもすぐには気づかない。私はクロークの下でショートソードをひそかに引き抜き、耳をそばだてて二人の会話に傾注した。

「コイン20枚だ、どうしても必要なんだ。あんただってお得意に見限られるのは嫌だろ?」
「お得意が聞いて呆れるね、コイン10枚だってだいぶ高くつけてやってるんだ……」

一歩、二歩、と近づく。

「くそっ、それじゃあせめて……もっと高く値をつけそうな故買屋を紹介しちゃくれないか?」
「見苦しい男だね、あんた」

薄笑いを含む故買屋の言葉に、私は聞こえよがしのため息をついた。
息を呑む音が耳に届くより早く、二人に向かってショートソードを構えて言う。

「まったくだ。見苦しい真似はやめるんだね、二人とも」

質問:故買屋は、逃げるだろうか?(Likely)
Yes or No Answers/5…いち早く身を翻し、都市の闇の中に消えてしまう。

「あっ、くそっ」

太りじしのシルエットに見合わない素早さで、故買屋は走り去って見えなくなってしまった。うろたえるインクバルの手に、ぼろ布でぐるぐる巻きにされた杯のようなものが見える。どうやらあれが、ヤソラさんの家宝のようだ。
売りさばかれたり捨てられたりする前に見つけられてよかった。私はショートソードを構えたまま、インクバルに一歩近づいた。

「それ、盗品だね。返してもらうよ」
「な、なんのことだか……」
「しらばっくれてどうにかなる相手に見えるかい? この緑のクロークを見ても?」

ぐっ、と、その太い喉が動く。

「モス・クローク……! なんでこんな街中にいやがるんだ!」
「モス・クロークはどこにでも行くよ。倒すべき悪人がいるところ、困っている善人がいるところ」
「くそったれ!」

悪態とともに、インクバルは抱えた杯を投げ捨て――ひやっとしたが、割れた音はしなかった――、腰に差したダガーをしゃっ、と音を立てて抜き去った。
戦闘用の大きな刃物ではないが、よく使いこまれていて刃も研がれている。刃先に遠い街灯の光がチッ、と走ると、その鋭さが際立った。

戦闘に際して、全身に熱が走る。命のやり取りが始まるのだと、巡る血の熱さが思い知らせる。
私は唇を歪めて笑った。

「早めに聞いてくれれば、他の行動を選ぶのをお勧めしたんだけど。残念だったね」
「言ってろ!」

一言吠えて、インクバルは私に襲い掛かってきた。

4:金欠のインクバル(戦闘フェイズ)

インクバル HP:4 ダメージダイス:1d4

アスルの行動 位置取り+BODY/1・3…成功。有利な位置に移動する。次の攻撃ロールに+1の修正

私は狭い路地裏の壁を蹴って駆けあがり、満月の輝く夜空に身を躍らせた。ダガーを抜いたままのインクバルは突然目の前から消えた私に困惑し、周囲を見回している。その背後に軽快に着地した私は、ショートソードを手にインクバルの背中へ躍りかかった。

攻撃ロール アスル(ストライク):4+1/インクバル:4

ダメージロール 4

私のショートソードはインクバルのダガーを高々と跳ね飛ばし、目にもとまらぬ足払いがその足首を狩った。見事に仰向けに転んだインクバルの胸を踏みつけて制圧し、近くに転がった杯を拾い上げる。

「善良な人々の隣人になるなら、お前も善良でなければいけない。すくなくとも、そうあろうと努めないと」
「けっ、小娘に説教なんざ垂れられたくないね」

震える声で、インクバルが虚勢を張る。

「お前は、腕のいい猟師だと聞いたよ。サバクコヨーテの毛皮だけじゃ足りないほどお金を使ってるの?」
「コヨーテか、確かにありゃあそこそこいい値がつくけどなあ……」

怯えて泳ぐ瞳が、一瞬だけ猟師の目に戻ったように見えた。

「準備が要るんだ……それだけの大物を追いかけてる。コヨーテどころじゃないほどのな」
「……」

確かに、引っかかる部分はあった。インクバルは金に困っているらしい、という話は出ていたが、インクバルが何に金を使っていたのかが今一つ見えてこなかったのだ。賭博や遊興に使っていれば多少なりとも噂話は出ているはずだが、そういう様子でもない。
大物。
インクバルは猟師として、途方もない難事に挑もうとしている。そのための準備をしていた、ということだろうか?
そうだとしたら、腕のいい猟師にここまで決心をさせるなんて……
おそらく、尋常のことじゃない。

「それは……どんな獲物なの?」

緊迫した空気。
月光を遮る雲が流れ、再び光の中にインクバルの青ざめた顔が見えた。
インクバルはふ、と息を突き、男の渋みを滲ませた真剣な声でゆっくりと言った。

「実は、花屋のイノンにデートを申し込んでて」
「わかった、衛兵に突きだすね」

私はロープを手にインクバルを押さえつけた。

「わー待って待って、もうちょっと聞いてくれよ!」

踏みつける足を退けることもできず地面の上で悶えながら、インクバルが焦った声を上げた。

「イノンとデートがしたいのは本当だが、猟師として獲物を追っかけてるってのもウソじゃねえ! ただの弓矢じゃ仕留められねえ獲物なんだ、金が要りようだったんだよ」
「なら、最初からくだらない寄り道をしないで」

腕組みをして冷たくインクバルを見下ろし、先を促す。
インクバルは、しぶしぶと話し始めた……

インクバルが追い求めているのは、ソウトラ方面に広がっている砂漠に生息する「サン・ウルフ」だ。この地域で信仰されている太陽神の使いとも言われる聖なる獣で、その毛皮は太陽の光を帯びたように光り輝き、獣が死してなお触れれば温かいという。通常の狼の二、三倍ほどの大きさで、非常に賢く、狩りにも秀でる。群れは作らないが、必ず二頭で行動するという。
二頭一対になっているサン・ウルフは、太陽神の使いであるため、それに弓を射かけることは禁止されている。しかし――と、インクバルは言う。

「一頭だけはぐれてうろついているサン・ウルフの成獣は、狩っても許される。というか、狩ることを推奨されている……つがいを亡くしたり、孤独を託ったりすることで、自暴自棄になるらしくてな」

「そのサン・ウルフを狩る……つもりなの?」

私は慎重に聞き返した。

「そうだ。誰かに見つかって狩られちまう前に、準備を終わらせてもう一度砂漠に行かなきゃならねえ」

インクバルは真剣に答える。

「太陽の毛皮でも焼かれない鉄の矢と、とびきりいい弓と、十分な食料と水……それだけあったって、普通の狩人じゃまず狩るのは無理さ。俺しかできねえし、俺がやるべきだ」

なるほど……
聞くだけの価値はあったかもしれない。
私は杯を拾い上げて、インクバルを解放した。

「それなら、盗人なんかやるよりもっといい方法があるよ」
「それはなんだ?」
「腕利きのモス・クロークを、相棒にするってわけ」

インクバルはしばらく黙り込んだ。
そして、「はっ」と笑った。

「そんな手があるなら、もっと早く聞きたかったぜ」
「私は昨日この街についたばかりだからね」

インクバルに背を向ける。

「準備が出来たら、お前の家に行くよ。そしたらすぐに砂漠に発つ、私とお前の二人で。それでいいね?」
「お前がどれほど役に立つかは分からねえが……やるしかないみてえだな」

巻きついたロープをかなぐりすてて、インクバルは大きくため息をついた。その口元が挑むように笑んだのが、月明かりが遮られても不思議とよく見えた。

5:ヤソラの家宝(休息フェイズ)

杯はだいぶ手荒に扱われていたが、欠けたり割れたりはしていない。それもそのはず、これは錫で作られているみたいだ。魔法の刻印がごくわずかに輝いて、私の目の前で緑色のとろとろした液体をその中に満たしてく。

「こいつが帰ってきて助かったよ。毎朝これがないと落ち着かないからね」

ヤソラさんの笑顔。確かに、健康的に揃った歯がまぶしいくらいだ。

「あんたも使ってみるかい?」
「いいの?」

使い心地が気にはなっていたんだ。試しにその液体をもらって、口に含む。何度かゆすぐとかなり強いミントの香が鼻と言わず喉と言わず突き抜けて、目を白黒させる羽目になった。
口をゆすいだそれを吐き出して、差し出された水を口に含む。

「冷たいっ!」

氷でも入っているみたいに冷たく感じたが、見た限りでは常温の水のようだ。水を差し出したヤソラさんがからからと笑っていた。

「それで口をゆすぐと、そんな感じになるのさ。すぐ収まるよ」
「そうなの? まあ、スーっとして、けっこう気持ちいいけど……」

口をゆすぎ終えて、私は今一つ納得しない調子で言った。ヤソラさんは家宝について説明することには大した熱意を感じていないみたいで、すぐに羊肉の串打ち作業に戻る。

「報酬はそこに置いといたよ。これからどうするつもりだい?」
「これから……」

コイン袋を手にしながら、私は言葉を選ぶ。

「狩りに出かける」
「そいつはまた。大物かい?」
「とても。だから、準備がいる」

言葉少なにはっきりと答えて、それなりに重いコイン袋からコインを5枚だけ取ってあとは戻し、私はヤソラさんに背を向けた。賑わう大通りに紛れるように踏み出す。

「いつでも訪ねといでよ、モス・クロークさん」

私の背中に、ヤソラさんが声を掛けた。

「あんたがあたしの味方をしたように、あたしもあんたの助けになるからさ!」

冒険の終了

ということで、アスルの短い冒険をプレイしました。

・戦闘的遭遇を生き延びる
・クエストをクリアする

この2つを達成したので、2の名声を獲得しています。レベルアップには5の名声が必要です。

次回は、狩人のインクバルと共にサン・ウルフを追う砂漠の冒険になるでしょう。

所感

Moss Cloakは「vsD10 system」という独自の判定ルールを使用しているんですが、これがなかなか楽しかったです。他にもムーブの使用方法とか、フェイズの分け方とかがかなり直感的というか、キャラクターが活躍しているのを想像しやすい生き生きしたルールで、生きてるゲームだなあという感じがしました。
旅をして人助けをして冒険する、というスタンスがしっかり決まってるのもいいし、量としてはあまり多くない世界設定にもワクワクするものが感じられます。いいゲームなのでやろう!Moss Cloak!

 

Moss Cloak by BrandonButler
You are a Moss Cloak, a warden of the roads between kingdoms. Fight, Explore, Protect, & Claim Renown!

 

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