「Lineage Epoch Edition」というソロジャーナルゲームの続きです。
このゲームは、歴史家となって王家の家系図を書くソロジャーナルです。
プレイログをお読みいただく前に、以下の点についてご了承ください。
・英語で書かれているため、DeepL翻訳を使いながらプレイしています。誤訳や表記ゆれなどがある場合があります。
・一部Lineage Epoch Editionにはない要素が含まれています(年齢や統治期間など)。こちらはchatGPTを参考にtakaponが勝手に設定させていただきました。
・前回のプレイログの続きになります。前回はこちらをご覧ください。
5.紳士王マクシミリアン(Maximilian the Gentle)
アルドレイア歴91年、建設者クララ女王の死から速やかに5代目の王の即位式が行われた。
戴冠したのはたった1人の後継者、マクシミリアン。即位時、彼は21歳だった。
66年間の統治により女王の国と言うイメージがついたアルドレイア王国はついに男が玉座に就いた。
・称号:66/紳士王(穏やかな)
マクシミリアン王の即位式の逸話は有名だろう。
盛大な即位式を挙げ、群衆に王冠を被った姿を現した新たな王マクシミリアン。
貴族や民衆たちは新たな王の誕生に跪き、頭を垂れた。
なんてことない普通の即位式である。
だが、マクシミリアン王は、群衆たちに立ち上がるようジェスチャーをして、優しく語りかけた。
これは、私が王だからと気遣う必要はない。どうか対等な目線で意見してほしい、というマクシミリアン王からのメッセージだった。
貴族や民衆はその言葉に従って立ち上がり、顔を上げたが、敬意の姿勢を崩すことはなかったという。
この出来事により、マクシミリアン王は紳士王と呼ばれ歓迎された。
即位後もマクシミリアン王は平民に道を譲り、子供に膝をついて話し、飢えた動物に自らのパンを分け与え、貴族たちの相談にも親身に接する、等々優しさに溢れたエピソードがよく唄われたという。
当時の貴族たちの日記には「王が怒っている姿を見たことがない」と書かれてあるものがいくつも残っており、母や祖母に似て温和な性格であったことが伺える。
・配偶者:43/血に飢えた貴族出身者
マクシミリアン王は24歳に結婚した。
マクシミリアン王は優しき王であったが、時に政は厳しき判断を下さなければならないことを理解していた。そして、その決断を下すのは優柔不断な自分には相応しくないということも。
そう考えたマクシミリアン王はアルドレイア王国の初代女王の配偶者、女戦士イザベラの武勇に感銘を受け、相手を血で染め上げるほどの強さを善しとする貴族家の娘と結婚することにした。
彼女の名はヴァレリア。マクシミリアン王とは正反対で、短気で我の強い女性であったことが記録に残っている。
ヴァレリアは初代国王テオドリックを支えたイザベラの如く強く、良き妻であろうと努めた。
特に、犯罪者や捕虜の処遇を王に代わり即断即決していたことで有名だ。
ヴァレリアは時に必要以上の尋問を行ったり、冤罪だった容疑者まで処刑したりなど、間違った裁定を下すこともあったが、必要以上に甘い判決を下してしまいかねないマクシミリアン王よりは幾分秩序が引き締まったのではないだろうか。
夫婦仲は悪くなかったようだが、気弱なマクシミリアン王が気の強いヴァレリアの尻に敷かれていたことは想像に難くない。
・後継者:3人(9人誕生、6人死亡)
マクシミリアン王とヴァレリアの間には9人もの子供が生まれる大家族となった。
しかし、若くして亡くなったり、王位を放棄して自らの人生を歩んだものも多かったという。
マクシミリアン王の崩御時に王位継承権を持っていたのは男子はアーサー、フィリップの2人。
女子はソフィー1人だけだった。
・歴史的な出来事:1つ 黄金時代の持続期間:4→3
アルドレイア王国の黄金期はまだまだ続く。
マクシミリアン王が在位中、アルドレイア王国では、主に1つの大きな出来事があった。
・1つ目の出来事.46:宗教戦争への呼びかけ
マクシミリアン王が在位中、遠く離れた地から新たな宗教が伝わることとなった。
もちろん、当時の宗教指導者たちはこの新たな宗教を邪悪な異教と認定し、異教徒に対する聖戦をマクシミリアン王へ要求した。
だが、マクシミリアン王は軍を出さず、異教徒に寛容に接することを選択した。
これにより、はるか遠方の宗教、そして文化も価値観も違う国との外交ルートが開かれるようになり、その国や宗教の情報もアルドレイア王国へと入ってくるようになった。
マクシミリアン王自身も遠方から入ってきた品々を確認し、遠方に存在する国の本を手にして言語を学ぼうとしていたようだ。
ただし、マクシミリアン王自身はこれまでの宗教を捨てた訳ではなく、改宗についてははっきり否定している。
宣教師の入国は制限するなど、アルドレイア王国の伝統ある宗教側に全く譲歩しなかったわけではなかったようだ。
・死因:25/失意のうちに
マクシミリアン王は紳士的で優しい王で有名であったが、彼の周囲の人物は紳士とは程遠い人物ばかりだったようだ。
ある時、王家の密偵が有力貴族の王位簒奪計画を見つけてしまった。
不審に思った密偵はマクシミリアン王の耳に入らないように、このことを妻ヴァレリアに相談した。
これを聞いたヴァレリアは怒り心頭に発し、即座に全ての家臣たちの身辺調査を徹底的に行うことを命じた。
すると、芋づる式のように次々と家臣たちがマクシミリアン王やアルドレイア王国に対して敵対的な行動や計画があったことが判明した。
実に4分の1近い貴族家がマクシミリアン王の優しさにつけこみ、彼を騙そうとしていたことが明らかとなったのだ。
もちろん王の名の下、敵対的な計画を企てていた貴族たちには弁明の余地すら許されず、最も厳しく、屈辱的な死刑が下された。
(ただし、マクシミリアン王自身はこの刑罰を許可したわけではないだろう。マクシミリアン王は自身の手記で「私は人の血を流す決断を正常に下すことはできないだろう」と残していた。刑罰はヴァレリアや他の者に一任していたと思われる。)
この大事件は未然に防がれ、汚職は取り除かれたが、この出来事はマクシミリアン王にあまりにも深い心の傷を負わせることになってしまった。
自らが信頼されていないと悟ったマクシミリアン王は酷く憔悴し、疑心暗鬼に陥って人前に姿を見せなくなってしまった。
妻ヴァレリアをはじめとする忠実な貴族や民衆たちはマクシミリアン王に寄り添い、励まし続けたが、彼の心は最期まで完全に癒えることはなかった。
そうして55歳の時、マクシミリアン王は失意のうちに亡くなった。
優しき紳士王は、権謀術数の渦巻く王宮で生き抜くにはあまりに厳しすぎる世界だったのだろう……
マクシミリアン王の死後、王位は息子であるアーサーへと受け継がれた。
「どうか顔を上げて立ち上がっておくれ。私は皆と同じ目線で話したいのだ」
Maximilian the Gentle(アルドレイア歴91~135年)
コメント
コメントありがとうございます!
マクシミリアン王は穏やかで優しい感じの王だったんですが、優しいだけの王ではうまくいかない、と言った感じの内容になりました。
ヴァレリア王妃がかなり頑張ったんですが、実は頑張りすぎず汚職が見つからなかったら……そんなルートも書いてからちょっと妄想しています。
今度は男王だ!とかここでイザベラ様の再来が!とか出だしから盛り上がる場所が多いジャーナルでしたね……マクシミリアン王、安寧の場所への思いもあって内政にステ極振りだったお母様とおそらく行政の側の人だったお父様にかなり影響を受けてそう。
「イザベラのようになろうとして誤った裁定を下すこともある」と書かれたヴァレリア様が陰謀を見つける立場になったために最終的にめちゃくちゃ仕事ができる王妃になってて、カッコいいやら切ないやらですね。マクシミリアン王、信頼されてないというより逆に信頼されてるからこの手の陰謀が持ち上がったんじゃないかな……なんかこう、人柄とか度量とかを……。