「Elegant Fantasy Creature Generator」は、Nine Tongues Tales制作のモンスタージェネレーターです。
本来ソロジャーナルではないのですが、ゆっくり時間をかけてランダム表を振り、記録を取り、空白部分を補完しながらモンスターを作り上げていくジェネレーターなので、今回はこの作成過程をジャーナルとして記録したいと思います。
出来上がったモンスターは、他のソロジャーナルやTRPGのシナリオに使用できるかもしれません。
Elegant Fantasy Creature Generatorは、DriveThru RPGで販売されています。リンクはこちらから。
1.General Creature Type
…16/不定形。スライム、ウーズ、シェイプシフター、液体の体など。
2.Creature Theme
…13/天界。美しく輝き、見る者を畏怖させる。
Creature Theme/Mental Faculty
…10/賢い動物並みの知性
Creature Theme/Dominating Pigmentation
…10/紫
新しく作るモンスターについて、情報が出揃ってきました。
これは天界に住まうクリーチャーであり、善なる輝きを放っています。姿を自由に変えるか、あるいはそもそもの確たる姿を持っていません。しかし、それ自体は高度な知性を持っていません。天使や神そのものではないでしょう。全体的な色調は紫です。
液体の体で天界に属すものということで、「天界に湧き出る何かしらの特別な液体そのもの」というのは良いかもしれません。泉、あるいは聖杯を満たして湧き続ける何かです。
3. Random Features
…15/変身能力。よく変身する姿があったり、自由に変えられたりする。
…52/迷彩。自然的に、あるいは魔法的に周囲に馴染んで姿を消す。
…91/テレポーテーション能力。望んだ場所に忽然と現れる。
能力はいくつでも振っていいのですが、ひとまず3つで止めて考えてみましょう。
忍者みたいな能力が出そろってきましたが……もともと不定形、というのがモンスターのデザインを意外な方向に伸ばしていきますね。
それはどこにでもあり、どこにもありません。天界の器を満たす飲み水に気を付けなければいけません。ただの水に見えて、実はこのモンスターであることもあります。液体に溶け込むと姿が消え、またあらゆる同量の液体に姿を変えることができます。
本来の姿は紫の液体、つまり葡萄酒です。天界の聖杯に湧き出て儀式の際に神々の喉を潤しますが、いたずら好きな性質があり、目を離すと聖杯から逃げ出していることがあります。また、資格を持たない者の手に酌まれると、その器から消えてしまいます。
最後の一滴までをも飲み干すと、この不思議な液体は涸れてしまい、湧き出ることはなくなります。そうなると、地上の秩序を保つさまざまな儀式が実行できなくなるでしょう。
このモンスターの名前は「アムリタ」。天界の聖杯を満たす美酒です。
この美酒は神々の秩序を保ち、天界を訪れた勇者に神格に打ち勝つ力を与えます。しかしアムリタ自体は遊び好きでいたずら好きな子猿や子犬のような性質を備えているため、アムリタに嫌われてしまうとこれを飲むことはできません。液体の体にあらゆる脅しは効かず、またアムリタが本気で逃げ隠れしようとすれば止められる者はいないでしょう。
最後の仕上げのランダム表自体は、振っても振らなくても良いようです。
アムリタがどのようなことを考えて生きているか、それを考えるために「Peculiar Circumstances」をロールしましょう。
4. Finishing Touches/Peculiar Circumstances
…13/ネイティブ。昔からそこにいて、小さな秘密もすべて知っています。
アムリタは天界の聖杯と同じ時代に生まれ、天界の移り変わりを見つめ続けていました。もっとも古い神のみが、アムリタが湧き出した日のことを覚えています。
特にアムリタを可愛がってくれた悪戯の神クリッスが天界を追放されたときは、アムリタはその楽しい友人を恋しがって姿を隠し、天界を慌てふためかせました。物見の神アイアが全力で天界を探し回っても見つからず、三年の間天界の宴は停滞し、季節と昼夜の巡りは混乱をきたしました。最終的に、アムリタは地上で見つかりました――戦で焼け出された人々の避難所の飲料水の樽に逃げ込み、水の姿を取って湧き続けていたのです。
アムリタは子犬のように悪戯好きで遊び好きですが、その場合は賢く優しい子犬です。基本的には神々に懐き、真面目に自分の任をこなしています。しかし、ときたま気まぐれやわがままを通しててこでも動かないことがあり、その時はもっとも偉大な神であっても形無しでしょう。
アムリタが冒険者たちにどのように関わり、どのような物語を紡ぐかについては、また次の機会に決めていくことになるでしょう。
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