Against the wind 骨の魔女ラニ

プレイログ

Against the Wind」は厳しい大地をさすらいの英雄として生き抜く、サンドボックスタイプの一人用TRPGです。自由度がとても高く、インスピレーションに富んだ構成で、主人公の旅と共に世界がどんどん広がり、様々なものが冒険の中で作られていきます。

Against the Wind 目次

キャラクター作成&世界作成 https://soloj.hodo49.com/archives/2572
骨の魔女ラニ 1 https://soloj.hodo49.com/archives/2591
骨の魔女ラニ 2 https://soloj.hodo49.com/archives/2600

キャラクター作成

1:リソースの決定

このゲームのいわゆる能力値に相当する「リソース」は以下の6つです。

VIGOR(活力): 体力、スタミナ、筋力、敏捷性、スピードなど
RESOLVE(決意): 集中力、意志力、精神力、スピリットなど
ESSENCE(エッセンス): 魔法、スピリチュアリティ、共感、感性など
TALENT(才能): スキル、専門知識、生まれつきの才能、経験など
GEAR(装備): 武器、防具、ガジェット、所持品、補給品など
FACTOR(要因): 周囲の環境、モメンタム、利用可能な情報、幸運など

すべて1d6で決定します。今回は6つまとめていっぺんに振りました。

VIGOR 4
RESOLVE 3
ESSENCE 3
TALENT 2
GEAR 6
FACTOR 5

最大2回振りなおしをしていいらしいので、TALLENTを振りなおしてみます。

VIGOR 4
RESOLVE 3
ESSENCE 3
TALENT 6
GEAR 6
FACTOR 5

リソースが確定しました。これらは最初に主人公が置かれている状況を左右します。

2:スターティングシチュエーションの設定

VIGOR 4:山伏とのトレーニングで敏捷性を鍛え上げた

RESOLVE 3:古き王家の遺跡で、新たに使命を見出した

ESSENCE 3:夢に現れた預言者に導かれ、危うき均衡を見つけ出した

TALENT 6:フォールンスター・トーナメントで各地に名が知られた

GEAR 6:メテオライト・クレーターから探し出した素材で伝説的なアーティファクトを作り出した

FACTOR 5:評議会の公的な決断により、新たな道を教えられる

3. 特徴の選択

背景…3/薬草医

役割…12/骨の魔女

ギフト…7/強化された五感

スキル…7/野外での生存術

武器…4/クロスボウ。死した英雄の骨で装飾されている。

最低限決めるべき特徴はこれで全部です。
他の表も見ていくと…目、髪、体格、服装なども決められるようです。いくつか振ってみましょう。

服装…9/深い藍色に銀のドットがばらまかれた生地

装飾品…10/繊細な銀のブローチ

骨、そして銀。いい感じに共通性が見いだせました。

4:最終調整

主人公の名前はラニ。薬草医の娘です。山深い辺境で生まれ育ち、尊敬する父には薬草の知識ほか様々な製作術を、そして険しい山中の寺院を構えている修行僧からは体術と危険な自然で生き抜くすべを学びました。
辺境に隕石が落ちた際、旧王国の遺構にたまたま迷い込んでいたラニは啓示を受けます。「星の黒鉄」を鍛え、武器としての姿を持たせること。それが、ラニの帯びた使命でした。ラニは誰もが恐れて近寄らなかったクレーターに踏み込んでそこに埋もれた隕鉄を取り上げ、それを用いた短刀を鍛え上げました。
ラニはその短刀と愛用のクロスボウを帯びて都のトーナメントに出場しました。村長のたっての願いあってのことでしたが、都に行っていろいろなものを見たいというラニの気持ちもありました。ラニはその幼さに見合わない確かな技術と得物の冴えで勝ち抜き、その名は広く知れ渡りました。
辺境に戻ろうとしたラニは、その周辺地域の政治を取り仕切っている「評議会」に呼び出されます。それは、かつて旧王国を滅ぼし、今また目覚めようとしている災厄である〈星を堕とす魔〉との戦いを命じるものでした。かつてこの〈星を堕とす魔〉を倒した英雄たちと同じく「星の黒鉄」を鍛えた武器を持つ戦士であるラニは、まさに適任だったのです。
世界が均衡を失い、崩壊していく夢のお告げをラニは何度も受けていました。それはその災厄がもたらす破滅であることを、ラニは悟りました。
愛用のクロスボウに嵌め込まれた骨の欠片がカタカタと鳴ります。それはきっと、〈星を堕とす魔〉に立ち向かった人々の意思が宿ったものだったのでしょう。
ラニはその愛用のクロスボウと、村魔女としての経験から、「骨の魔女」と呼ばれることになります。骨の魔女ラニがどのような場所でどのような出来事にぶつかるのか、旅を進めていけば分かってくるでしょう。

世界構築

地図作成

Against the windでは、これから旅をするマップを簡単に書くことになっています。
まず、6×6のマス目を用意します。

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次に、2d6を振って対応するマス目に点を打ちます。これをもう一回繰り返します。
4-3と3-6を振ったので、このような感じになります。

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2つの点をつなぐ図形を描きます。これは下書きなので消せる筆記用具で書いた方がいいみたいです。

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これを「陸塊」とします。
あと2回同じことを繰り返して、陸塊を増やしていきます。

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更に、各陸塊ごとに1d6を振り、出た数だけマス目を付け足します。

2・2・4が出たので、こんな感じになりました。

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更に海岸・湖・池を作ります。2d6を振って対応するマス目が陸地なら海や湖を、海なら島を作ります。これを5回繰り返します。

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海岸線をランダムで描くには、1d6を振って奇数なら湾を、偶数なら半島を作る方向で線を出したり引っ込めたりします。数字が大きいほどそのでっぱり・引っ込みは極端になります。
今回はあまりサイコロを振らず、好き勝手に仕上げました。

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これでだいたいの地形はできました。縮尺は設定されていません。冒険する地域のだいたいの形を把握できれば十分です。
最後に名前を付けましょう。

名前前半 6…Astra
名前後半 11..fell

この地域の名前は「アストラフェル」です。星の名を関した地名は、ラニの冒険に深く関係してくるでしょう。

アストラフェルの土地柄についても決めていきましょう。

要素決定

テクノロジー…3/古風、原始的、技術そのものが忘れ去られている

コミュニティ…2/散在、孤立、混沌状態

倫理観…3/専横的、邪悪、堕落

争い…10/広範で大規模な争い、激化した戦争が続いている

信仰…11/神は遍在し、人も神たりうる

魔法…10/広く使われていて実用されている

モンスター…4/伝説的な存在、ごく少数、隠れている

思ったよりヤバいの出てきたな…

どうやらだいぶ大変な世界のようです。多神教で神が実際に恵みをもたらし、その実在が確認されているということでしょう。技術の進歩はほぼ始まってもいませんが、魔法が広く知られています。人々は原始的な技術と発展した魔法を駆使して争い、血で血を洗う諍いを繰り返しています。人々が神のもたらす恵みにしか興味がないのか……あるいは、この泥沼の戦争もまた神の思し召しなのか。

Against the windの世界は、厳しい氷雪と終わらない冬に閉ざされています。この側面を掘り下げるために、更に表を振ってみましょう。

まずは起源、つまりなぜ終わらない冬が続いているのかについてのそもそもの理由です。

終わらない冬の起源…2/古代の呪い、神罰、今でもその恐怖が囁かれている。

冬についての伝説…11/神話の時代、霜が文明と運命を形作った時代についての物語

冬に対する信仰…7/尊敬すべき力。日々の儀式や言い伝えに組み込まれている。

終わらない冬への取り組み…8/慎重に適応し、要素に挑戦しながらバランスを追求する。

ここはアストラフェル、神罰による常冬が訪れた地。
忘れ去られた文明はかつて霜より出でた古き神々の庇護のもとに形作られていったものでした。しかし古き神は今や去り、新しき神はこの地に無限の戦争を呼び起こしています。
人々はこの終わらない冬へ、畏怖と共に慎重に対応しています。
アストラフェルでは、命の価値はとても軽いようです。ただ生きるだけのことも、それぞれの戦いたりえます。

主人公と世界の設定が終わりました。次回は冒険を始めていきましょう。

次回のプレイログはこちら

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