Against the wind 骨の魔女ラニ1

プレイログ

Against the Wind 目次

キャラクター作成&世界作成 https://soloj.hodo49.com/archives/2572
骨の魔女ラニ 1 https://soloj.hodo49.com/archives/2591
骨の魔女ラニ 2 https://soloj.hodo49.com/archives/2600

探索

〈星を堕とす魔〉との戦いを運命づけられ、幼き魔女ラニは旅に出ます。
まずは開始地点を決めましょう。

開始地点

2d6を振ったところ、2-5の地点から開始することになりました。ここがラニの故郷であることにしましょう。

5a90228d1f911c6eb9a3db5a2cdff212

更に、現在の状況を決めていきます。

気温…2/極寒

天気…8/雲が出ている

湿度…10/湿気がある、あるいは雨が降っている

植生…2/ほぼ荒地、ぽつぽつと木が生えている

地形…8/なだらかな丘陵地帯

ラニの故郷、〈ルーシュの辺境〉は、海岸からの風が吹きつける丘陵地帯にあります。冷たい空気はじっとりと湿気を含み、木造の建物はあちこちが凍り付いて建材に頻繁に日々が走り、劣化がとても早いのが悩みのタネです。
ラニは暗い灰色の空の下、旅支度を整え、父に別れを告げて歩き出しました。ルーシュの辺境は土地がやせて貧しく、見渡す丘陵は下草もまばらです。みぞれまじりの風雪を逃れるように、ラニはフードを目深にかぶります。

旧王国の遺跡で-1

陸地のイベント…10/危難

陸地の危難…10/建築物・地形の危難

建築物・地形の危難…5/放棄された領地に残された地雷

〈ルーシュの辺境〉には、旧王国の遺構が広がっています。かつての隆盛を示すようにその遺構は一つ一つが大きく、また非常に広い範囲にわたって残っています。
ラニは腰に下げた〈隕鉄の短刀〉の柄に手を置き、その荘厳な風景を見渡します。
ラニの旅を決定づけたのは、この旧王国の遺構で受けた啓示でした。今一度この遺構を調べて、〈星を堕とす魔〉についての情報を得るべきでしょう。とはいえ、旧王国の文明や文化は現在の辺境にはほとんど残っておらず、文字なども読み解けない状態です。わかることは限られているでしょう。
ラニは石畳が残る広間に踏み込み、辺りを見回します。
この遺跡は、どのような状態でしょう? Game Machineのシステムを使用して描写してみましょう。

Shadow ・★・・・・・・・・・ Light 3/暗い影を纏っている

Rupture ・・・・・・★・・・・ Bond 8/まとまった形の建物も散見される

ここは旧王国の大都市でした。雪に閉ざされた暗い大地に、その栄華の輝きが今もなおきらめいているかのようです。ひときわ荘厳な建物を見上げて、ラニはふらりと一歩踏み出しました。
滅んだ王国に張り巡らされていた魔法の警備網が、その瞬間に反応を見せます。大地に赤い光が走り、熱と衝撃がラニの靴の下で膨れ上がりました。

この爆発は、ラニに傷を負わせましたか?

Game Machine…6/致命的な傷ではないが、困ったことになる

「ああっ」

旧王国の遺失魔法地雷が靴の下で炸裂し、ラニは激しく弾き飛ばされました。爆発による負傷自体はほぼなく、頑丈な靴が壊れた程度で済みましたが、その軽い体は宙を飛び、頭を遺跡の柱にぶつけてしまいます。
何が起きるかわからない遺跡の中で意識を失うことはなんとしてでも避けたい。ラニはかすむ目を何とか見開き、立ち上がろうとしましたが……ぐりん、と眼球が巡るのを押しとどめようもなく感じて、その意識は闇へと落ちていきました。

旧王国の遺跡で-2

ラニが目覚めたとき、意識を失った場所と同じ場所にいますか?

Game Machine…12/明確にいいえ。全く見覚えのない場所にいる

ラニが目覚めたとき、近くに人がいますか?

Game Machine…11/明確にいいえ。ラニは独りで目覚める

ラニが目覚めたのは、特徴のある一室です。周囲に人の気配はありません。部屋の特徴を決めてみましょう。

Unique Rooms (Constructed)…11/石像の兵士や怪物の像が立ち並ぶ花崗岩の部屋。石材が軋む音が時折聞こえる。監視するような石の眼が見下ろしている。

ラニは壊れて使い物にならなくなったブーツを脱ぎ、立ち上がりました。石のタイルはとても冷たいですが、雪の中を歩き回るよりはまだましなようです。
周囲を見回します。古代の兵士の格好をした像が立ち並ぶこの部屋は、貴人の墓所なのでしょうか。ひときわ天を突くような巨像は、野蛮な魔物・トロールの姿を模しているようです。

「トロールなんて、おとぎ話の中にしかいないのに」

と、ラニは不思議に思います。

「今の人々よりよっぽど物知りだった旧王国の王様が、なんでお墓にトロールの像を置きたがったんだろう?」

ひょっとして、怪物や魔物と呼ばれるような存在は、今の人々が思っているよりはるかにすぐそばにいるのかもしれません。今まで何かの理由で人々か離れていたそれが、また現れないという保証はないでしょう。

ラニは持ち物を確かめます。地雷の爆発によって靴が壊れてしまいましたが、それ以上の損害はないようです。ここがどこなのかはわかりませんが、動かなければ始まらないでしょう。

(誰が、私をここまで運んだのかもわからない……)

ラニは歩き出しながら、顔を引き締めます。

(何にぶつかっても、対応できるようにしておかないと!)

遺跡での遭遇…10/モンスター

モンスター…9/スペクトル・エンティティズ(実体のない魂魄で構成された魔物)

石造りの部屋の戸を開けようとしたその時、戸は向こうから開けられました。
そこには半ば透けてきらきらと煌めく魂の光を宿した、荘厳な佇まいの男性が佇んでいました。
その澱んだ瞳がラニへ向いたその瞬間、彼の霊体がざわめくように揺らいで恐ろしい影と重なりました。

「……」

しばらく見つめ合った後……

「お、お、おばけ!」

ラニは悲鳴を上げてしりもちをつき、あとずさりました。

旧王国の遺跡で-3

男性の魂魄はしばらく佇んだ後、ラニの前にしゃがみこんでその暗い瞳で顔を覗き込みました。
その唇がゆっくりと開き、ぶつぶつと何かを唱えます。青白い燐光が周囲を舞い、男性の頭や肩に振り注ぎました。

「……これで、わたしの言葉もわかるようになるはずだ」
「! あ、あの、お化けさん……?」
「我が名はモラクス。この地を統べし帝国の皇帝である」

どこか陰鬱な声音は、権力を誇示しているという様子でもありません。ラニは何とか動揺を落ち着けて座りなおし、ちらちらと揺らいで透けるモラクスの顔を見つめました。

「帝国……それって、旧王国のことですよね」
「……そなたらはそう呼んでいるようだな」

それは滅亡を受け入れられないからなのか、単に呼び名の問題としか捉えていないからなのか。暗い眼差しと凍り付いたような表情からはそれ以上の情報を読み取ることはできません。
しかし、彼の声には聞き覚えがある気がします。ラニは思い切って切り出しました。

「私、あなたの声を聞きました。隕石の鉄を使って、武器を作れって……」
「……! あの時の娘か」

モラクス帝の暗い瞳がわずかに揺らぎます。

「いかにも、そう命じた。星の黒鉄が齎される時期は、一流の星読みであっても読めぬ……落ちたその鉄を確実に手に入れねば、あれとは戦えぬゆえに」
「〈星を堕とす魔〉、ですか」
「おのが使命、すでに把握しているようだな」

そのまま会話が終わりそうな気配に、ラニは慌てます。
そして、もともとやんちゃで向こうっ気の強いラニは、だんだんこの状況に苛立ちを覚えていました。
色々な人々がラニに過酷な運命を押し付けてきます。そして、どうやら責任を取ってくれる気配はありません。目の前のモラクス帝はその最たるものでしょう。

「私を振り回すのはやめてください。ただ使命だなんて言われて、納得できてると思ってるんですか?」

モラクス帝が陰鬱な眼差しを投げかけます。

「使命のために、その星の黒鉄を鍛えたのではないのか」
「これは、私が私の意思と技術で作り上げたんです。火事の技術は父に授けられたもの、隕石の場所は師によって鍛えられた野伏の技術で探し当てたんです」
「その何を誇る、卑しき民よ」
「……!」

ラニは怒りに目を見開き、モラクス帝を睨みつけました。
どうやら旧王国の皇帝は気位の高さゆえか、あるいは邪悪なたくらみがあるからなのか、ラニに十分な説明やサポートを与えるつもりはないようです。ラニの使命は明らかですが、それを遂行するかどうかについてラニは揺らぎつつあります。
〈星を堕とす魔〉との戦いに、果たしてラニはその身を投じるのでしょうか?

次回のプレイログはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました